土木学会誌
本部行事

「第8回設計工学に関するシンポジウム―合意 形成と最適化・信頼性技法−」の開催と論文募集
12月4日[木]・5日[金]
応募締切:7月18日[金]
行事コード:E364
略称:設計工学シンポ

近年,構造物の設計法に関するグローバリゼーションとリージョナリ ズムが同時並行的に進行しつつあり,技術者にとって複雑な環境変化が 起こっている。この相反する要求に応えるために,「性能設計体系」と いわれる,未完成であるが夢を感じさせる設計体系が各分野で検討され, 実用化されつつある。ところで,性能設計体系が実用化できる背景に は,高度な電子計算情報処理技術が成熟してきたことが大きく寄与して いる。構造設計を電子計算技術の利用によって,より合理的かつ効率的 に行うことを企図するシステム最適化シンポジウムを1989年に開催し てから14年の歳月が流れた。この間に,自動車や家電などの大衆向け 大量生産工業分野では,民衆の多様な価値観に応えることのできる製品 開発(設計)技術を実用化・発展させており,構造設計に有用な技術 も数多く存在する。すなわち,性能設計体系が公共構造物を市民の欲す るところに澱むことなく結びつけるために,多くの技術者の知恵と技術 情報を結集する必要があり,それを実用化するために計算手法の活用が 望まれる。
本シンポジウムは,構造物の性能設計体系を支える設計技術につい て,広範囲な分野からの論文を募集し,意見交換することによって,合 理的な設計技法とその体系化について情報発信することを企図するシン ポジウムである。このため,最適化技術,信頼性技術,リスク工学,感 性工学,認知科学などの技法に関する研究者や設計実務者,設計論,合 意形成論または契約論といった巨視的な観点での研究者が参加していた だけることを期待します。

1. 主催 土木学会(担当:構造工学委員会性能設計体系にお ける合意形成・評価に関する研究小委員会) なお,担当委員会の活動報告をシンポジウム期間中 に行います。
2. 開催期日 12月4日[木]・5日[金]の2日間
なお,4日[木]に懇親会を予定しています。
3. 場所 土木学会講堂
(新宿区四谷1丁目無番地,JR・地下鉄「四ツ谷駅」下車,徒歩3分)
4.募集要領
(1)募集課題:
(a)性能設計体系や設計における合意形成に関する研究
(b)最適化,ファジィ,エキスパートシステム,ニューラルネットワーク,遺伝的アルゴリズム,カオス・フラクタルなど新 情報処理技術
(c)信頼性技術,リスク処理,逆解析,感性工学,制御工学等
(d)景観評価・環境問題等
(e)土木・建築構造物の計画・設計・施工問題への情報処理技術の応用
(f)機械,造船,航空分野の設計工学
(g)その他設計問題一般
(2)申込方法:
7月18日[金]までに,(1)論文題目,(2)氏名,(3)勤務先,職名, (4)連絡先(E-mailアドレス),(5)論文概要(200字程度),(6)上 記の課題名(a)−(g)をA4判用紙に記入し,担当幹事まで 郵送またはE-mailにてお申込みください。
(3)論文執筆:
発表論文原稿は,決定通知時に送付される執筆要領と所定の書式 に従って最終印刷用原稿としてまとめ,10月10日[金]までに 提出していただきます。
掲載料:6ページまでは10,000円,それ以上超過の場合は1ペ ージにつき5,000円いただきます。
(4)連絡先:
土木学会構造工学委員会性能設計体系における合意形成・評価に 関する研究小委員会 シンポジウム担当幹事:恒川裕史
tsunekawa.hiroshi@takenaka.co.jp
〒270-1395 千葉県印西市大塚1-5-1 (株)竹中工務店 技術研究所
TEL 0476-47-1700/FAX 0476-47-7744

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