コンクリート委員会は,下記の研究小委員会を設置いたします。活動は,年3〜4回の委員会とE-mailによる集中的な審議を通じて行われる
予定です。なお,旅費の支給は行いません。本小委員会に関心のある委
員を公募いたします。
1. |
委員会名称 |
: |
豊かな沿岸を作る生態系コンクリート研究調査小委員会 |
2. |
研究目的 |
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| 現在,磯焼け・赤潮などの沿岸環境の状態は,悪化の一途をたど
り早急に解決しなければならない課題の一つである。これに対して
食物連鎖機能を持つ生態系コンクリートはこの問題を解決するため
の有効な材料の一つとして開発が進められている。これまで水辺の
環境を保全するためにポーラスコンクリートの調査研究を行ってき
た。これらに新たな展開を加えて豊かな沿岸を造ろうとするもので
ある。沿岸では磯焼けによってコンブ・魚介類などの藻場が失われ
大きな損失となっている。このような実状およびこれまでの調査・
研究を背景に,新しい生態系コンクリートとしてポーラスコンクリ
ートあるいは保水性コンクリートなどに新たに食物連鎖機能を加え,
海中曝露試験によって調査研究を行う。この生態系コンクリートの
性能には三つあり,一つはポーラスコンクリートとして空隙は数ナ
ノから数ミリメーターの範囲にあり,有益な細菌群,微生物群ある
いは微小動植物が共生するハビタットにすること。二つ目は保水性
コンクリートなどのマトリックスあるいは,骨材の中に生態系の成
長に必要な3栄養素などの成分を含めること。三つ目は食物連鎖を
保持するためには,有効な細菌の増殖が必要であり,このために自
然腐植土を主体とする栄養分の連続的な溶解を可能にするスペース
を保持することである。この空間はコンクリートの構造体として作
製する。これらの供試体を海岸に曝露し,豊かな沿岸を造るための
資料をまとめる。 |
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3. |
構成 |
: |
委員長 | 佐伯 昇(北海道大学) | 幹 事 | 吉野大仁((株)ドーコン) |
| 濱田秀則((独)港湾空港技術研究所) |
| 志村和紀(北海道大学) |
委 員 | 公募による委員 |
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4. |
活動期間 |
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2年間 |
5. |
応募締切 |
: |
10月末日 |
6. |
応募方法 |
: |
下記宛E-mailまたはFAXでお申込みください。 志村和紀(北海道大学)
〒060−8628 北海道札幌市北区北13条西8丁目
北海道大学大学院工学研究科
FAX 011−706−6180
E-mail:shimura@eng.hokudai.ac.jp |