土木学会誌5月号モニター回答

大学淘汰の時代

 土木を卒業しても、仕事がない状態が予想されるから、新しい分野での仕事を常に探そうとする姿勢が大切である。しかしながら、教育とビジネスとを、結びつけることはある種のタブーであると感じていた。
文章中の、「これからは、学生が教授と相談しながら新たな専門分野を構築するなどを目指して学習していくことである。その究極がベンチャービジネスである。」という部分を読んで、教育を受けた結果つくられるであろう技術者と、ビジネスとが一直線上に並んだような気がした。
 機会があるのならば、ビジネスと教育とを結びつけた話を、様々な分野の人から話が聞きたいと感じた。
(鳥取大学 里田晴穂)

「特集:岐路に立つ大学教育」のなかで、大学教育の根元を探ろうとした池田・高田両先生の記事は、最も興味深いものでした。なぜならば、学部や大学改革の嵐のなかに長らく身を置いている評者の経験では、そこでの議論は各学問分野存続のための議論にどうしても陥りがちなように思います。昨今の大学改革を押し進め、より意味のあるものにするためには、両先生の記事のように、やはり大学教育の根本に立ち戻る議論が不可欠と感じるからです。
(金沢大学 伊藤 悟)
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