土木学会誌5月号モニター回答
大学自治と大学評価
大学自治に階層性と領域性を持たせる、という考え方は重要であり、興味を覚えた。また、評価の仕方や評価結果のフィードバックの仕方にも言及しており、読者に本問題についての考え方を示しており、参考になった。
(国際協力事業団社会開発調査部社会開発調査第1課 小野智広)
学問の自由についての憲法23条の規定はよく知られているところであるが、なぜ自由であらねばならないかを大学の自治の観点から解りやすく解説されていて、これまで余り考えたことのない課題に対して、改めてその重要性を考えさせられた。特に「社会から自治を付託されている場」という理解は、大学人全てが深くその意義を心に刻んで欲しいと思う。 ただ、「世俗的権力や権威」と表現されているが、大学における「否世俗的」権力や権威とは何なのか、そしてそれは学問の自由にとって欠くべからざるものなのか、よく解らなかった。少なくとも「権力」というものは須く世俗的であって、自由の概念とは対立的とするのが一般的なイメージではないかと思う。
(伊戸川環境総合企画 伊戸川善郎 )
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