土木学会誌8月号モニター回答

土木学会誌8号モニター回答

　「対称性破壊分岐」が自然界の規則的なパターンを司る重要な現象であるということが興味深く感じました。この報告はほとんど紹介だけなので、疑問も出てきます。分岐が無限大に発散するという問題は、マクロな不確定性と考えてもいいのかも知れませんが、ミクロな問題と同じように確率的、平均的に捉えることができるのでしょうか。文献の紹介も多いので調べてみたいと思います。報告には、この対称性破壊分岐が解析によってシミュレートされている例が、実験結果と並べて分かりやすく示されています。非常に大規模な非線形解析により可能であり、また、大規模な非線形解析法の開発が最大の課題とのことです。土木分野では直接的に有効なもの思いつきませんが、興味深い新しい解析手法の発展が予感されました。
（（株)大林組　佐藤晶子）

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