土木学会誌11月号モニター回答
水利権の再配分を推進するために

 以前新聞である地方で渇水時に農業用水を一部まわすだけで生活用水の取水制限が簡単に解消できたとの記事を読んだことがあり、なぜそうした対策がもっと広く採用されないのか不思議に思ったが今回の記事でその理由がよくわかった。筆者のいうとおり、硬直した配分システムは柔軟で透明なルールに置き換えられていかなければならない。具体的なルールづくりはもちろん難しいと思うが、水配分に限らずこうしたソフト面での取り組みを真剣に行ってゆくことではじめて一般市民から建設業界への信頼を得ることができるのではないだろうか。
(大林組 西川直仁)

 「水利権の転換がうまくいけば、ダムのいくつは不要であったかもしれない」とあり、水利権の再配分は水資源開発の点から、今後考えていかなければいけない問題であることを認識しました。ただ、どのような使われ方をしている農業用水を都市用水に転換した方がよいとお考えでしょうか。また手続き上水利権を転換できたとして、実際その用水を簡単に都市用水と置き換えて使えるのでしょうか。具体的な事例を示していただけると、さらに分かりやすかったと思います。
(長野工業高等専門学校 柳沢吉保)

←戻る