土木学会誌1月号モニター回答
海外リポート ベトナム インフラ整備真盛り

 自分を含め,将来海外で働くことを夢見ている若き技術者にとって非常に興味深く,価値ある記事であったと思う.昨年,東南アジア諸国を旅して感じたことであるが,国が違えば言葉,生活習慣,文化の細部に至るまで相違点は枚挙に暇がない.事前情報で分かっていたつもりでも,「百聞は一見に如かず」を身を持って知った次第である.進みゆく国際化社会において,ますます海外で働く技術者は増えていくはずである.彼らにとって,これらの海外レポートの持つ重要性は決して低くはないのではないだろうか.
(東京大学 小島昌太郎)

 ベトナム経済が停滞している原因が外国からのODAにあることを初めて知りました。 そして、日本のODAのシェアが最大であるにもかかわらず、援助が効果的に行われていないことが、もどかしく感じられました。私はベトナムを訪れたことはありませんので、実状がどのようになっているのかは分かりませんが、慢性的な電力不足を解消するために、独自に区ブロックごとに時間差停電を行っている対策は、あらゆる広告を使って節電を呼びかけている日本でも見習うべき所があるのではないでしょうか。また、この時間差停電は、全世帯に対して電力事情が緩和されるまで、皆平等に行われるべき対策であると思いました。
(熊谷組 道村未佳)

 ODA事業に携わっている者として、ODA事業を一般の会員に広く紹介する記事が掲載されることはこころ強い。今後とも、海外リポートには注目している。
(国際協力事業団 梅永 哲)

 東南アジアをはじめとした開発途上国の電力事情は,経済成長に合わせて急務と言われているが,そうした地域の多くは水資源が豊富な場合が多い.日本国内では電力需要の鈍化や周辺への環境問題がクローズアップされ,発電施設の新設が困難な時代となっている.しかし,社会・経済成長への対応と環境問題への対応を両天秤にかけた長期的視野に立てば,今後も水力発電は非常に有効であると考えており,海外プロジェクトを通じて水力発電技術が継承されていることは非常に喜ばしい.国内から海外へと事業展開の比重が移りつつある現在,ODAベースをはじめとした種々の海外プロジェクトに多くの人が非常に興味を持っていることから,今後も海外プロジェクトのリポートに期待していきたい.
(電源開発 中山義紀)

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