土木学会誌
土木学会誌9月号モニター回答


Cover Story つくばエクスプレス
つくばエクスプレスの紹介欄がありましたが、鉄道が初めて開業した八潮駅周辺の情報を載せていただけるとより興味をそそる内容になったのではと思います。
((東日本旅客鉄道(株) 齋藤聡))

この人に聞く 映画監督 手塚昌明 氏
監督の話には、映画に対する愛着と、映画を仕上げてゆく気力が感じます。土木工事を仕上げるのも作品に対する愛着と、作り上げる気力が大事ですね。 また、監督の仕事は、自然と戦いながら、作品を仕上げるところや、スタッフへの配慮なども、土木の現場監督と共通点があるようです。予算を守り、自然を相手にしながら厳しいスケジュールを守る。スタッフに怪我のないようにしながら作品を仕上げる。ほんとうによく似てますね。
(東亜建設工業 奥信幸)

今回の「この人に聞く」のお相手は、一見土木と全く関係の無い方で、多少驚きましたが、お話の内容を読むにつ れ、土木と関係なくとも、その考えには、ためになることはもちろんのこと、土木に関しても相通じることが多くあることに気づかされました。今後も、土木という範囲に限らず多くの分野の方から、お話を伺ってもらいたいと思います。
(清水建設(株) 牧野洋志)

正直、映画と土木をリンクさせることには無理があると思う。映画は、別に現実に近い形にしなければならない訳ではなく、土木とは条件が全然違う。土木とリンクさせたいのであれば、人選を工夫した方がいいと思う。
(匿名希望)

学会誌で取り上げる内容であったかは疑問です。
(匿名希望)

私も子供の頃から「ゴジラ」映画が好きであった。よく観に行ったが、はじめの頃は観終わって何となく恐怖を覚えた記憶がある。子供の頃は貧しい家庭が多く、親たちが苦労をして建てた家を「ゴジラ」がいとも簡単に破壊してしまうことが心に残ったのかも知れない。「ゴジラ」も、はじめの頃のただ凶暴で、破壊尽くしてしまうことが目的のように思えたが、次第に異星からの怪獣から地球を守ったり子供が出来たりで、ウルトラマンに似ていたが、最近ははじめの頃に戻った感がある。ただ、アメリカの「ゴジラ」は、明らかに日本人の心の中にある「ゴジラ」ではない。記事では、「ゴジラ」は神様や自然を象徴しているように書かれていたが、私は、人間とゆうものが、身勝手に自分の都合の良いように地球を作り替えてきた結果、作った本人も制御できないものを完成させてしまった事態を「ゴジラ」に見立てているように思われる。PCB、フロン、ダイオキシン等々自然を汚染し、自らを苦しめているのと重なって見える。
(南海測量設計(株) 友近榮治)

特集 都市再創造の過去から未来へ−都市再創造のための提言−
今の日本が人口減少・経済縮小を前提とした都市形態への移行、誰もが利用できるユニバーサルデザインを理念とした都市づくりといった問題に直面している現在の状況で、土木技術者としてその一端を担うということはとても責任ある役割であり、解決はとても大変なことであると思う。ではどうすればいいか、という具体的な答えを自分の中でまだ出すことができないが、それを深く考えさせられた記事だった
(鉄道・運輸機構 中村龍次)

日々の実務で社会資本整備に従事する我々土木技術者にとって都市や地域の創造は,密接な関係があるが職務上,都市計画に関しては深く関与していない。住みよい街づくりこそが重要視される中で,人口減少社会やユビキタス情報社会に代表されるように刻一刻と経済社会情勢は変化し,多様化する住民のニーズを取り入れる必要が ある。後世に受け継がれるべき街並みの創造や再生には,開発対象地域の風土や文化を知り,それらを継続させるような開発が,サスティナブルな開発への第一歩と考える。 しかし,地方建設会社に勤務する私にとっては,都市創造に計画段階から従事する機会がない。都市再創造を題材として取りまとめられた本特集を設計図面を閲覧する時の一視点として,日常業務に役立てて行きたいと考える。
(伊藤組土建(株) 滝澤嘉史)

土木以外の専門家という別の角度から,土木についての意見が得られ,とても新鮮で良い記事だと感じました.個人的に,土木は総合的な学問であると考えておりますので,土木以外からの意見というのは,別の方向から眺めるきっかけにもなるとても貴重なものだと思っています.今後もこのような記事が増えてほしいところです.
(東京工業大学 田辺篤史)

東京への一極集中化が益々進んでいく中で、首都の機能強化、情報化社会構築のための投資も益々増大しています。一方では、近いうち東海沖地震は確実に発生するものと予測され、それによる被害評価も公表されていますが、被害は本当にこの程度で済むのかと思ってしまいます。それは、記事にもありますように非常に高度に発達した情報社会システムが出来上がっているため、災害に対してはソフトへの被害も含め脆弱な面があることは指摘されているとうりです。大地震発生時指揮を執る首都機能が正常に機能するためにも、これ以上の集中化は避け、首都機能の地方への分散移転を進めていくことが、地震対策の優先度第一と思います。
(長大 山根哲雄)

2.都市再創造の架け橋−空間イメージを結ぶ地図情報−
航空写真などの地図情報を活用して,都市の歴史的変遷を平面的に検討することはこれまでにも行われていました.しかし,近年のテジタル化技術の発達に伴って,地図情報の形態が変わり,立体的あるいは動的な情報が得られるようになってきました.また,地図情報を用いることによって,視覚情報としてたくさんの人々がイメージを共有できます.こうした地図情報の利点を生かし,機能だけでなく歴史や文化,景観など様々な側面から総合的に都市再創造を検討することが必要であると思います.
(京都大学 音田慎一郎)

3.インタビュー 人口減少社会の都市再創造
人口減少社会では地方よりも大都市が抱える問題の方が深刻というのが目をひいた。大都市では労働力が急激に高齢化し一人当たり所得も減少するため、公共設備・公共サービスが需要に追いつかなければスラム化せざるを得ない、ということをデータを示しながら説明していてわかりやすかった。大都市のスラム化を防ぐためには、六本木ヒルズのような大規模構造体を作るスタイルよりも、長寿命の建物躯体をつくって用途変更に応じて中身だけ作り変えるようにすべきだと、明確な方向性も指し示しており好感が持てた。
(産業技術総合研究所 梶原秀夫)

たいへん勉強させられる内容の記事であった。現在の都市のシステム等が人口増加による経済拡大が前提となって成り立つというということであるなら、東京などで今行われている再開発の方法は、近未来における都市のスラム化を助長し、都市を崩壊することをしているのではないかと懸念された。 また、第3パラグラフの末尾で地方では大都市ほど労働力が高齢化しないためと述べられているが、このフレーズはもっと後段で述べた方が理解し易かったと思いました。
(東ガス 飯村正一)

国内都市部のインフラの成熟という意味では、あれこれ考える事はあったが、日本ももう人口減少を迎える(迎えた?)中、2010年問題等を今まで頭では理解していても、人口減少社会について今まで真剣に考えてみる事がなかったように思う。国や地方自治体の予算が逼迫している中、今後の都市・地方、それぞれの進む方向を、真剣に考えていかなければならない時期が既に来てしまっていると、改めて実感した。
(大成建設 戸崎達也)

「今後は人口が減少するなかで、最も機能的に動けるように維持する方法を考えることが、大都市にとって一番の課題」という内容は、計画段階から積極的にあらゆる解決策を考える今後の動機になりそうです。
(東日本旅客鉄道(株) 齋藤聡)

この先,わが国の人口は減少すると予測されています.この記事では,人口減少によって財政や経済,都市構造が大きく変化することが具体的に示されており,大きな危機感を感じながら読ませていただきました.その中で,2030年の将来予測値が図示されていましたが,大きな問題が起こる前に,人口減少社会における都市構造に対して対策を講ずる必要性を痛感いたしました.そのためにも各個人が価値観を早く切り替え,共通の問題として認識することが重要であると思います.
(京都大学 音田慎一郎)

5.座談会都市のあるべき姿を求めて
産学官の各専門家の意見は、それぞれ主張があり、読み応えがありました。(特集全体のバランスも最近の特集では、一番よかったです)東京では「都市再生」をテーマに3環状道路への取り組みを始めとしたインフラ整備や民間主導の再開事業も弾みがついているように思いますが、来るべき震災へのハード、ソフト両面の備えや道路交通の渋滞対策は後手後手に見えてしまいます。活力、賑わい、観光、環境、安全、防災、維持管理、既存ストックの活用、コスト縮減等々、土木エンジニアの役割には多くのキーワードがあり、簡単に整理はできませんが、時代の要請を自問自答しながら職務に取り組んでいこうと気持ちを新たにしました。
(匿名希望)

「災害時に生死を分けるのは、隣にどんな人がいて、どんな暮らし方をしているかを知っているかどうかということかもしれません」という内容は、日頃から挨拶を交わすなどコミュニケーションをとることが重要だと改めて感じました。
(東日本旅客鉄道(株) 齋藤聡)

ミニ特集 学会誌はこうしてつくられる
私も広報誌の編集に携わったことがあるので、土木学会誌の特集や記事が、どのような過程を経て完成するのか、とても興味深く読みました。恐らくこのような編集作業を行ったことの無い人には、身内ネタが多くあまり興味が無いかもしれませんが、今まで何気に読んでいる学会誌が、このような大変な作業の結果、完成していることがよく伝わりました。今後は、建設分野だけではなく、様々なジャンルの雑誌とのコラボレーション企画実施を行うなど、より充実した紙面作りを期待します。
(国土交通省 杉浦健太郎)

土木学会員に毎月送付される土木学会誌について,学会誌の裏にある表紙のデザインから取材,記事の編集など,編集委員会の皆様方のご苦労が伝わってきました.また,誠に申し訳ない話ですが,今までは興味のあるないようのみを読んでいましたが,モニターになってすみからすみまで読むようになり,この記事を読み今後もしっかり読みつづけなければとあらためて痛感しました.創刊号が,大正4年とあり歴史を感じましたが,その時代の最新の土木技術と情報,関連分野の紹介などを今後も紹介しつづけていただければと思います.あらためて,編集員会の皆様方に敬意を表します.
(シバタ工業(株) 西本安志)

編集委員の皆様の奮闘ぶりがよくわかります。働き盛りの皆さんが編集作業で時間を割くことは、個人的にもまた所属されている団体・企業にとっても大変なことと思います。本当にご苦労様です。「豆知識 Q&A」の“Q7 ライバル誌は?”で、『意識しているのは「日経コンストラクション」』という答が非常に意外でした。学会誌とは編集針もまったく異なり、「あっちはあっち、こっちはこっち」と日コンを全然意識していないように思っていました。どのように意識しているのか、聞いてみたい気がしました。
(正会員 石塚敬之)

これまで知ることのなかった学会誌の作り方や学会誌にまつわる豆知識が書いてあり、学会誌の見方が以前と変わった。特集の記事は8ヶ月前から企画を練っているなど、一つ一つの記事への熱の入れようや真剣さが伝わってきました。こういった時間をかけて作られる記事がある一方で、新潟県中越地震の時など自然災害のレポートは翌月の学会誌に載せるなど迅速に対応されており、とても努力されているなと感じた。これからも誰にでも読みやすい土木学会誌を作り続けてください。
(長崎大学 岡崎久典)

この企画を読んでみて、編集担当の方々の多くの苦悩、変革推進の努力、また編集グループのアットホームさが伝わってきた。手作りのその重みも感じた(学会誌は実際に結構重いですが・・・)。 表紙のデザインの凝りかたやタイムリーな話題の数々、さらには斬新な企画など、引きつけられる内容が充実していると感じておりましたが、やっぱりその裏には苦労されている方々が数多くいらっしゃったんですね。編集者の皆様、感謝してます!
(東急電鉄 内田智也)

学会誌をつくる苦労がよくわかり、非常に親しみやすく身近に感じられるようになりました。一点、気がついたことですが、本学会誌には産官学の声は載っているものの、土木構造物やインフラの利用者の声がないということです。世間のニーズから乖離し、独りよがりにならないよう注意する必要があるのではないでしょうか。
(東京ガス 中根宏行)

毎月の編集委員の苦労が伝わってくると同時に、充実感、楽しさも伝わってきた。学生から会員になり、何年も経つがこれだけきちんと学会誌に目を通すのは初めて。興味深い記事、読みやすい記事が多いことも今回改めて発見した。編集、校正等大変でしょうが、これからも面白い記事をお願いします。
(鉄道・運輸機構 中村龍次)

この記事を読んで以下に編集委員が苦労しているのかを実感するとともに、学会誌がどのようにして作られているかがなんとなく掴むことができた。日頃の編集委員の苦労を考えてモニターの立場を離れても可能な限り記事に目を通すようにしようと思いを新たにしました。また、個人的な要望として、論文集に投稿した記事が掲載に到るまでに誰によるどのような活動があるのかの雰囲気が分かるような特集も組んでいただければと思います。
(東ガス 飯村正一)

学会誌作成の裏側を古いエピソードなどと合わせて楽しく読ませてもらいました。ということと共に「大変な作業だなぁ!」という印象と、このように大勢の方が忙しい中、労力を惜しまずに作成されている雑誌のモニターを簡単に引き受けてしまって本当に良かったんだろうか?とちょっと悩んでしまいました。特に今月は、公私共に不測の事態が発生し、ほんの上っ面を見ただけのような状況でモニターの回答をしています。本当に申し訳ないと思います。 こんな事を書いておきながら勝手ですが、編集委員の方々これからも興味深く読める記事を期待しております。頑張ってください。
(匿名希望)

この記事を読んで、はじめて学会誌の編集の大変さを知りました。いつも興味深い記事を編集していただきありがとうございます。学生班の皆さんはインタビューが大変そうで、本当によく頑張られていると思います。新しい情報を書いてくれていますので、いつも楽しみにしています。これからも頑張ってください。
徳島大学 JSPS外国人特別研究員 スレン ソッキアン

土木学会誌がどのようにつくられていく様子をQ&A形式で表現し非常に興味深いものでした。表題について、作る+創る=「つくる」なのでしょうかね。編集委員の苦労の賜だと感じました。
(匿名希望)

学会誌が作られていく様子が目に浮かぶようで、楽しく読ませて頂きました。取材や原稿依頼の苦労など共感するところがあります。委員長のリーダーシップのおかげ?で、苦労されたり、満足感を得られたりとやりがいがあるようですね。これからも時代を先取りする学会誌をつくって下さい。
(南海測量設計(株) 友近榮治)

歴代担当者が選ぶ学会誌の表紙
今回のミニ特集では、学会誌作成の裏側が垣間見れ、編集委員の皆様のご苦労や裏話を知ることができ、非常に楽しませていただきました。ただ、この項については、いささか内輪的な内容に陥り過ぎていないかという感想を得ました。
(清水建設(株) 牧野洋志)

表紙作りの葛藤、ご苦労等面白く読ませていただきました。個人的には、学科誌の表紙?をいつも楽しみにしております。明確なコンセプトがあり、定期的なモデルチェンジがあり、土木について、違った視点からのアプローチの場を与えて頂ける、良い出会いの場とさせて頂いています。これからも、斬新な打ち出しを期待しております。
((株)オリエンタルコンサルタンツ 小川哲平)

ミニ特集 連載 「一歩先を見る」 第3回 気象災害警報システム
今までの多くの経験と体験から災害の発生により、広域で甚大な被害が想定される中、的確に対処するためには、被災地行政地域が防災体制を早急に確立するとともに、当該地域の防災関係機関と住民が一体となり、応急対策を実施することが求められる。
 被災した都道府県、市町村は、早急に災害対策本部を立ち上げ、必要な初動対応を行うこととなる。このとき、災害状況によっては職員(担当者)が参集できず計画どうりの防災対策の実施が困難になることや、必要な情報が得られない状況のもとで、災害対策本部は応急対策のための意思決定しなければならない状況が想定される。実効性のある防災体制を整備するためには、こうした状況が起こり得ることを考慮した取り組みが必要となる。
 また、災害時には都道府県、市町村の防災活動が被災地に満遍なく行き届かないことに加え、広域的な災害であることから、被災地外からの早期の応援も期待できないため、被害が想定される地域・地区の住民は、地域の実情に応じた自助・共助に立脚した対応(自力対応体制)が必要となるので防災担当者の自覚もさることながら個々の対応も急務ではないのだろうか。
((株)シーエーアイ技術本部 畔柳剛)

防災業務を担当しているので、毎回このミニ特集は興味深く読んでいます。今回は気象災害警報システムについて、基本的な説明を含めて分かりやすく紹介されていたのが、良かったです。 記事にも書かれているように、最新の気象情報が、災害時にもっと容易に入手できるようなシステムの構築が必要だと思います。せっかく気象庁が情報を発信しても、それを入手できなければ意味がありません。そのためには、実際に災害を経験した方々に要望を聞き、それを反映していくような対応を気象庁には行って欲しいと思います。 記事内容について不満な点は無いですが、読んでいて以下の内容について掘り下げて欲しかったと感じました。(1)どのように国民が気象災害警報システムを活用すればいいのか?(ホームページの活用方法等)(2)民間気象会社が行っている携帯電話による通知サービスはどのようなものか?(具体的なサービス内容や会社名等)
(国土交通省 杉浦健太郎)

日本人の気質である「正常化の偏見」を私自身理解しているものの,心の片隅ではいつも「正常化の偏見」をひめていることをあらためて痛感しました.災害は,常に想定外のものとなって襲来します.ハードの整備を行っても,常にそれを超越してくるものだとおもいます.そのためにも,本記事にある警報システムのようなソフト面の整備が重要であると思います.それが整備されても,やはり「正常化の偏見」を打破しない限り,被害の軽減を図ることは困難ではないでしょうか.そういった意味では,メンタルな部分にもうったえるものを作っていくことも重要と考えました.
(シバタ工業(株) 西本安志)

災害警報という、身近に接しているものの内容だったため、非常に興味をもって読むことができました。また、「正常化の偏見」に関しては、つい自分でも陥りがちな行動であり、それがいかに危険であるかを気づかされました。
 災害についての情報だけでなく、災害に対して陥りやすい心理面での警鐘もうながされ、非常に有用な記事であっ たと感じます。
(清水建設(株) 牧野洋志)

自治体から出される気象災害(自然災害)に対する避難の勧告,指示,命令などは,気象庁から発表される気象情報に基づいていますが,ここ数年,被害規模の大きな自然災害が多発している状況を考えると,土木技術者は,当事者(自治体や気象庁の関係者)ではなくとも,本記事で掲載されているような気象災害警報システムの内容をよく理解し,災害が予測される場面に直面した場合には,率先して地域住民の避難活動に協力していくことが大切であると感じました。
(原子力発電環境整備機構 羽鳥明満)

「ミニ特集」「連載 一歩先を見る」「第3回気象災害警報システム」「なくそう!正常化の偏見」など、タイトルに類する言葉が多すぎて主題がわかりにくい。インタビューの目的をはっきり打ち出してほしい。インタビュー記事の中に用語解説の囲み記事があり、さらにコラムも挿入されていて、インタビューとの関連性がわかりづらい。紙面構成もインタビューされる人とする人の写真の位置、イントロダクションを枠に囲むなどの工夫が欲しい。
(産業技術総合研究所 梶原秀夫)

正常化の偏見というものについて書かれていた.考えてみると確かに自分にも当てはまっている.気象警報が発令されていても,せいぜい学校が休みになるかどうか,電車が止まるかどうかくらいしか考えなかった.同じような人も少なくないと思う.しかしこういう認識の甘さが危険につながるのだろう.また,大雨警報が土砂災害に対する警報ということもこれまでは知らなかった.警報に対する正しい知識を持ち,警報時に災害の可能性を十分認識しなけ れば,警報システムも効果を発揮しきれないのだと感じた.
(匿名希望)

特集記事の「過去数年間で最も土砂災害の危険が高まっています・・・」という質問は、皆が疑問に思っていたことではないだろうか。私自身はこの警報を聞いた時に、”土砂災害の危険が高まるって、抽象的でわかりにくいなあ〜”と思ったことを記憶している。今回の記事では、気象庁の方のコメントに加え、キーワードである土壌雨量指数についても詳細説明されており、理解しやすく参考になった。また、話はかわるが、本記事の別の質問に対する回答の中で、「・・・雨以外の要因を定量的に評価する方法がないため、雨だけで危険度を評価しているのが現状です。」(P.47左欄)というコメントがあったが、都道府県レベルでは地盤情報も持っていると思われるので、それらの情報を加味すれば、もう少し細かな警報が発信出来るのではないだろうか。
(関西電力 梅澤孝行)

最近、地球温暖化の影響か、異常気象により各地で豪雨の報が多くなったが、今ではインターネットでリアルタイムに詳細な情報が入手できる環境が整備され、被災当事者にならないうちはその状況を刻々と把握できる・・・と思うのは私達だけで、うちの70歳過ぎの両親ですら、テレビ・ラジオ以外の情報を得る環境にない。また、最近は電力会社の御尽力により、停電する事などほとんどなくなったが、停電して初めて「いいかな?」思うのが実情であり、「自分だけは大丈夫」・・・という正常化の偏見は自分自身にも確かにあるように思う。停電するまでに、いかに確実に警報を全ての住民に伝えるかが鍵であり、今後、ますますのシステム確立をお願いします。
(大成建設 戸崎達也)

この記事を読み色々と勉強になりました。日本の気象情報の予測、災害警報システムはとても正確なほうだと思います。台風のときの洪水による被害、死傷者が他の国と比べて少ない思います。また、被害が出てもその回復が早いです。私の母国カンボジアでは、毎年大雨洪水による災害がたくさん出ます。今年だけでも強風による災害がたくさん発生し、数百人の死傷者が出ました。これは、気象情報の予測、警報システムが遅れているのが原因だと考えられます。アメリカでも、巨大ハリケーンによる災害がありました。避難勧告の遅延や、浸水した水を汲み出す設備が整っていないなどたくさんの問題が挙げられていました。災害による被害を減らすためには、災害警報システムも重要ですが、国民に防災訓練など防災の知識を教えるのも大事な事だと思います。
(徳島大学 JSPS外国人特別研究員 スレン ソッキアン)

私の住む札幌市でも防災ハザードマップが各家庭に配布された。これには洪水時と地震時の被災予測と各避難場所が記載されており,防災豆知識として非難時の携行品の一例等が記載されていた。幸いにして我が家は洪水時の浸水対象外であったが,今回の台風14号で被災した東京都杉並区等の事例のように計画雨量以上の降雨があった場合,浸水する可能性があるのである。『備えあれば憂い無し』であるが,防災には備えが重要である。しかし,今回の台風では環状7号線地下に構築された巨大な調整池(ハード対策)がありながら,家屋の浸水等があり, 自然の猛威を痛感した。本特集で取り上げられている災害予測や警報システムの活用等のソフト対策は,ハード対策とともに防災の重要なウェイトを占めるものである。これらの国民への普及も土木技術者としての職務の一つであることを再認識した。
(伊藤組土建(株) 滝澤嘉史)

CEリポート「わだい」 新キャンパスにおける地下水の保全対策 −九州大学新キャンパス水循環系保全整備計画より
近年は都市化による不浸透域の拡大による水害が増えており、こういった対策はとても重要になってくると思う。建設前の雨水浸透量を百パーセント回復するために、浸透性の排水管28km、集水ます2000個、貯留浸透施設10箇所が必要だと書いてあり、言い換えれば自然はこれだけの力を持っていることになり、その力の大きさに驚いた。
(長崎大学 岡崎久典)

新キャンパス移転に際しての積極的な環境対策について、目的や方法を多くの写真・図表を交えながら具体的に記載しており、また対策を大規模に実施している様子も非常にわかり易かった。 ただ、これだけ大規模に実施しているので、その投資費用額や費用投資に際しての努力点、また地下水対策から生じる付帯効用についての記載も欲しいと感じた。
(匿名希望)

地下水への影響と保全対策について,検討されたリポートで興味深く拝見しました.浸透性の排水側溝などの対策を講じた結果,無対策では2割近く地下水の流動量が減少するが,対策によりほぼ現況を確保することができたとの報告である.ここに記載されているのは,概要でしたが,実際の詳細な報告を再度読みたいと考えています.著者も記載されているように,実際の効果がどの程度なのか,今後の計測結果にも興味がわいてきます.また,同様な検討を行っているものとして,目詰まりに対する検討もなされているのか,機会があれば教えていただきたいと思えるリポートです.
(中部土質試験協同組合 坪田邦治)

単に水はけを良くし,地下に浸透させることがこれほど困難で大規模な対策が必要とは驚かされました.自然との調和を保つというが,それがこれほど大変とは.完成後の結果がどの様になるか楽しみです.
(東京工業大学 田辺篤史)

今後、大規模な造成工事等では費用が少々高くなっても水循環のバランスを保つことが要求されてくると思う。しかし、建設時に水循環に配慮した施工を行ったとしても、透水性舗装や浸透ますも時間がたつと目詰まりしてしまって当初の機能が果たせない場合もあるので、記事にあったとおり経時変化、維持管理についても教えていただきたい。
(匿名希望)

CEリポート「わだい」 関西3空港の有効活用 −各空港の望ましい機能・役割とは−
関西3空港の機能・役割分担が,戦略的にどのように計画されているのか理解していませんが,この記事を読んで,海外や東京圏との旅客実績の現状の比較や神戸空港運用上の制約などをみると,将来の3空港の姿に不安を感じます。記事では紹介されていない戦略が計画されていることと思いますので,期待したいと思います。
(原子力発電環境整備機構 羽鳥明満)

同一都市圏における複数空港の有効活用施策は、利用者の利便性に大きく寄与する内容であり、専門の領域を越えて非常に興味深い話題である。またこの問題は、航空会社のうち出す各種割引運賃により航空機利用が非常に身近なものとなって来ている昨今、世代を問わず多くの市民への現実問題につながってくる問題でもある。
 大阪都市圏は東西両方面に渡り新幹線との競争があり、施策の成否によりその結果が目に見えて表れてくると思われる。そのため当該施策を今後、他都市に活用していく際の非常に明確な試金石となり、そのような意味でも国を挙げて積極的に取り組むべきである価値の高い話題であると思われた。 全般にわたり興味深く読ませて頂いたが、勉強不足の私にとっては、具体的にどのような検討が現在進行中であるのかも情報として提供して頂きたかった。
(東急電鉄 内田智也)

世界の大都市の複数空港の機能分担や政府関与、運営主体の状況が比較がよく分かる記事でした。しかし、神戸空港は関西空港へのアクセス(大阪経由88Km)や離着陸回数から見ても、伊丹空港の国内線乗り継ぎ機能を補完する役割果たせるのか疑問を持ちます。さらに神戸空港が管制官の勤務時間が理由で24時間運用されないとはなんとも意外なハンディがあるものだと感じました。首都圏でも、羽田空港の再拡張や東京都による横田飛行場の民間航空利用の要請など空港事情は今後の大きく変わろうとしており、GAの運航や機能運用という経営的な側面からも今後注目して行きたいと思います。
(匿名希望)

神戸空港の開港で,関西に3空港が完成することは知っていたが,果たして活用度合いがいかなるものだろうかと以前より考えていた読者はたくさん居ると思います.以前にロンドンに行く機会があり,著者が記載しているように3空港が成立しているのだから,関西でも役割分担すれば,並立するのだろうと漠然と考えていました.時宜を得たCEリポートであり,また最後の課題設定まで報告されていて,興味深く拝見できました. 関西空港の調査に携わったものとして,今後も関西のこれらの空港の行く末を期待を持って持続的に考えていきたい. 
(中部土質試験協同組合 坪田邦治)

この記事では,関西3空港の望ましい機能・役割について記述されていました.その中で,関西都市圏の航空需要は今後も伸び続ける可能性があるとのご指摘がございましたが,人口の減少や中部国際空港の開港による利用者の分散などといった事情を考えますと,難しい状況にあるのではないかと思います.ただし,航空需要はアクセス 交通機関,乗継利便性,周辺空港との機能分担によって大きく状況が変化すると考えられます.各空港の利用旅客数の経年変化や利用客の情報などを踏まえて考察されていればもう少し分かりやすかったのではないかと思います.
(京都大学 音田慎一郎)

関西3空港については、空港会社の経営が苦しい、必要性のうすい空港が造られるというような報道はよく目にしてきた。しかし今回の記事を読んで、空港の数はもとより空港の機能・役割分担も重要であることが分かった。空港は、莫大な費用がかかるだけでなく、空港は直接国際競争力にもかかわるため、目先の利益にとらわれず、広い視野で機能・役割分担を決定してもらいたい。
(匿名希望)

個々の空港の整備や、都市圏での複数空港の役割分担や運営主体についての議論は少ないので、参考になった。
(匿名希望)

CEリポート「きじゅつ」 波形ウェブ橋のさらなる進化を求めて −上下床版接合および上下部構造の結合工法における技術開発−
複合構造に見る異種材料同士の接合部処理の難しさは、一方で多様な考え方を生み出していることがわかった。種々の方法による概念図はいろいろな工夫がなされており、見ているだけで面白い。しかも、構造力学的な知識だけでなく、施工の知識も求められるはずなので、非常に奥深さを感じた。
(国土交通省 関東地方整備局 東京港湾事務所 飯塚知浩)

CEリポート「きじゅつ」 大水深海底下でシールドトンネルを鋼管矢板立坑に接合 −台湾龍門原子力発電所放水路トンネルの施工−
小生も20年前にある機会があり,AITを訪問したことがあり,懐かしく読みました。ただ,内容は有益な記事と思いますが,4ページの中に見出しがなく,「分かりにくい」紙面と考えます。 8月号のCEレポートは3編ありますが, その他は,見出しがあり,理解しやすいと思います。
(中部土質試験協同組合 坪田邦治)

見どころ土木遺産 甚之助谷砂防堰堤群
深い山の中で多くの人の目に触れる施設ではありませんが、時代を経た土木遺産の写真に美しさを感じます。70年にわたり水を治め続けた歴史が輝きとなって目に写るのでしょうか?
(東亜建設工業 奥信幸)

私は山登りが好きで、白山も何度か登って、甚之助谷の堰堤を目にしたことがあった。この度、甚之助谷の堰堤の記事を通して、その歴史を知ることとなり、とても興味深く読んだ。このような土木遺産を知り、過去を知ることで、今や未来の土木建築物はどうあるべきか、という視点が生まれるはずである。これからも見どころ土木遺産の記事が続くことを願う。
((株)きぃすとん 中西博己)

何度かの被害に遭い、その失敗を乗り越えていく過程を拝見できて興味深かったです。歴史が深く、今でも自然と調和しながら機能している構造物こそ、土木構造物の目指す姿だと思いました。
(匿名希望)

この指、とまれっ!
こんな文献があるのですね。いつもと少し違う紙面を見て、記事を読みました。具体的な要望書の抜粋を見てさらに驚きました。少なからず日本の政治にも影響があるようです。本のうたい文句のとおり、「数年後の日本を知る必読の文献かもしれません。 
(東亜建設工業 奥信幸)

「年次改革要望書」を抜粋して談合に関する記事が書いてありました。目をそむけてはいけないところかもしれませんが、できれば明るい話題の提供をお願いいたします。
(長崎大学 岡崎久典)

今回の着眼点は面白いと思いましたが,データの羅列で終っているのがもったいないです.読者に考えさせたいのだとしても,投げっぱなしという印象を受けます.最後の次回予告へいく前に一言あれば締まるのでないでしょうか.
(東京工業大学 田辺篤史)

役立ってます。土木施設 第6回 狭山池とともに
土木技術がまちづくりに貢献する,素晴らしい例だと思います.まず,災害を防ぐために改修し,そして人が利用しやすいように歩道を整備しています.さらにイベントを開催することで関心が集まります.また,周辺の環境にも気を使っていて池を守ろうとする気持ちが窺えました.関心を集める工夫と周辺環境の整備が相乗効果を生み出し,この池に集まってくる人の数が増えているのではないでしょうか.今後のまちづくりの手本になっていくと思います.
(山梨大学大学院 猪股拓也)

とても古い歴史を持つ狭山池の整備や、博物館を作ることに加え、公園として池を市民の人々が利用することで、 「生活に密着した土木」を多くの人が感じているのではないだろうか。普段着の土木施設だからこそ、狭山池祭りも多くの参加者を迎えていると思われる。このような土木施設の存在も、人々に土地への愛着に一役買っているのではないだろうか。土木施設と人々とがうまく調和している、とてもよい記事だと思いました。
((株)きぃすとん 中西博己)

実は、記事にかかれている「狭山池まつり」にたまたま出掛ける機会があり、 その時の活気のある様子と池および池周辺の綺麗なことが印象に残っていました。今回、記事を読んで、5万人近くの来場者があったということですが、確か、大阪狭山市の人口がそれ位ではなかったかと、改めて驚きました。狭山池は、大昔に造られた人工池をベースに、現在に求められる機能を追加、さらに公園や博物館を併設することにより、既存のインフラを改良し、新たな機能を加えることにより、本来の機能に加え住民や地域間の交流施設というプラスアルファーの機能を持たせることが出来た良い事例だと感じました。
(匿名希望)

以前に,狭山池の直近に住んでいたものとして,興味深く読みました.ただ,冒頭の「お帰りなさい,狭山池」の「お帰りなさい」が何故なのか少し分かりにくいようです.このような歴史的な土木遺産を,市民のシンボルとして今後も日頃の生活に取り入れていく活動は大変貴重と思います.このためには,できるだけ多くの方に理解されやすい表現が求められると思います.
(中部土質試験協同組合 坪田邦治)

インフラが地域に根ざしたシンボルとして活用されている面白い例だと思いました。狭山池自体に歴史があることはもとより、地域の不可欠な、インフラとしての機能を保っている点や、今も、地域を巻き込んだ様々な取り組みのなかで、環境保全、景観保全等を通じて、官民のコミュニケーションツールとして活用されている点がとても興味深かったです。地域文化に織り込まれて行くような、インフラ作りを目指すべく参考にさせていただきたいと思いました。
((株)オリエンタルコンサルタンツ 小川哲平)

ステイト オブ ジ アーツ コンクリート委員会
現在、耐震設計の関係から鉄筋の過密配筋が目立つ。そこに、どのようにうまくコンクリートを充填させるかという問題が頻繁にあがっている。コンクリート委員会の活動によりそれらのコンクリートのあらやる問題点を解決する方法等を提案していただきたい。また、コンクリート技術を取得するための勉強会などあれば是非参加したい。
(正会員 石橋正弘)

最近やたらと耳にするPFIに関する記事であったが、少しわかりにくく感じました。もう少しページを割いていただくか事例などを交えて説明していただきたかったです。
(長崎大学 岡崎久典)

会告他
【第91回土木学会通常総会 特別講演 (3)パラダイム転換】
よく言われることであるが、こうした選挙のさいに改めて思うのは、戦後日本の社会に染みついた配慮の文化が、民主的な議論の深化に大きな陰を落としていると言うことです。民主制を発達させた古代ギリシャでは、ソフィスト(詭弁家)と呼ばれる人々が、事実や論者の信念に関わらず、意見を論争相手に受け入れさせる術を市民に教えることで生計を立てていました。こうした態度を一歩進め、二つの対立する極端な意見をぶつけ合うことによって、それらを統合したより高次の意見にまとめ上げるという術、すなわち「弁証法」を提唱したのがソクラテスであったとされます。 このソクラテス的な方法論をどう社会に取り入れていくかというのは、民主制を採用する社会にとってきわめて重要な課題です。このことには、もちろん教育の目的がソフィスト的な弁論術であるということもあるのだが、それ以上に、二つの極論を対置させ、相手からの批判を想定してこちらが提示できる証拠を詰めていくという作業を通して、二つの対立する意見をより精緻なものにさせていくという作業を学ぶことが重要なのです。論理的思考とは、このディベートを自分の頭の中で行うことに他ならないのだが、残念なことに、我が国の教育体制では少なくとも大学に進学するまで、こうした作業を行う機会に恵まれないことも多い(しかも、大学でそういった基礎的なことを教える体制が整っているわけでもない)。こういった点の改革も、長期的には大学の責務であり得るだろう。
((株)シーエーアイ技術本部 畔柳剛)

【ニュース】
ここでのニュースはどのような基準で掲載されているのでしょうか?土木学会関係者は、それぞれの企業や公的機関に多くおられると思うので、もっと多くの活動報告を載せて欲しいと思います。更に望むこととして、新技術や大規模工事の竣工の記事なども併せて載せて欲しいです。
(匿名希望)

【土木学会の動き:総合科学技術会議の科学技術基本計画に向けて緊急提言を行う】
緊急提言は、非常にすばやい良い動きだと思います。この記事の中にありますように、社会基盤工学が技術の主たる分野にならない時代となってきました(小生のビジネス分野のエネルギーも)。しかしながら、主たる分野の中には、社会基盤工学が大きな影響を与えるものがいくつかありますので、あせる必要はないと思います。本提言は、そのような意味で非常に的を得た、タイムリーなものであると感じます。今後は、この提言をテーマにいろいろな意見を集め、「主たる分野に社会基盤工学がどのように関係していくのか」という具体的な青写真を作ってみてはいかがでしょうか。これからの社会基盤工学のあり方が見えてくるかもしれません。 ・・・皆さんのわかりきっていることをくどかったかもしれません。
(東京ガス 中根宏行)

学会誌全般へのご意見,編集委員会への要望等
ミニ特集 学会誌はこうしてつくられるを読みました。 文字の大きさ以外にも、写真や図表の配置にかなり苦労されている様子が伺えます。また、その努力は多くの読書が感じているところかと思います。限られた予算の中で市販誌のように充実してゆくのは大変ですが、編集委員のみなさん、これからも頑張って下さい。
(東亜建設工業 奥信幸)

日本の経済社会はさまざまな局面を経て、仕方の改革(合理化)から仕掛けの改革(リエンジニアリング)から仕組みの改革(リストラクチャリング)へと改革を進めてきたが、時代が変わった今、それでは追いつかず、次は考え方・体制の改革へと進まなければいけない。しかし、これは非常に困難である。何が違うかというと、「何が美しいか」、つまり何を大事にして、何を捨てるかを決めなければいけない。しかし、官僚主導体制下の日本ではこれができない。例えて言えば、「自動車の機構(メカニズム)ではなく、運転者(行政当局や企業)自身の問題」という認識になかなか到達できない。だから、日本の改革は進まないのである。(持論) 公共事業に対して様々な批判が投げかけられている。不幸なことに、公共事業の決め方に対する批判が社会資本そのものに対する批判と同一視されているところに悲劇がある。社会資本の整備においてNPO、NGOなどの市民団体が果たす役割が世界的に注目されるようになっている。社会資本はわれわれ世代だけでなく、これから生まれてくる子どもたちの世代にも役にたつ。社会資本の整備には、いまの消費を切りつめるという自己犠牲が必ず伴う。誰もが自分の消費ばかりを優先させる社会には、社会資本は蓄積されない。われわれは、人類がこれまで綿々と努力を重ねて蓄積した社会資本から多くの恩恵を受けている。過去の人々が社会資本を残した背景には、為政者であれ、市民であれ、社会資本を後世に残すことを「よし」とする社会的モラリティがあった。
((株)シーエーアイ技術本部 畔柳剛)

今月号のミニ特集で、学会誌の編集者のざっくばらんな意見が紹介されていましたが、今度は読者側からの土木学会誌に対する意見として、モニターメンバーの座談会を行って、それを記事にするのはどうでしょうか? 土木学会誌に対する意見だけでなく、それぞれに抱えている問題点や、今後の土木のあり方も併せて座談会のテーマとすれば、より充実した内容になるのではないかと思います。
(国土交通省 杉浦健太郎)

今回のミニ特集の記事を読み,皆様のご努力に感謝申し上げます.
(シバタ工業(株) 西本安志)

新聞や雑誌などにあるような4コマ漫画を載せれば、土木学会誌のおもしろさが倍増すると思います。
(長崎大学 岡崎久典)

今回のミニ特集では、編集委員の方の裏側を知ることができ、非常に楽しませていただきました。通常、学会誌等では、読み手は、完成したもののみしか見ることができず、それが完成するまでにどのようなことが行われているか知ることができないため、どうしても興味が希薄になりがちだと感じます。今回の企画でそれらを知ることができ、学会誌をより身近に感じることができました。今後も親しみやすい紙面作りをお願いいたします。
((清水建設(株) 牧野洋志)

「土木学会の動き」で、「科学技術基本計画に向けての緊急提言」の報告が掲載されてますが、大変重要なこと(もちろん支持・大賛成の立場)なのでもっと大きく取り上げるべきだと思います。また、その後の経過も今後報告願えれば幸いです。
(匿名希望)

Cover Story のように、写真中心でそれも数多く掲載されていると、結構気楽に眺められて、かつその雰囲気が学会誌上で味わえて、ありがたい。
(大成建設 戸崎達也)

土木鋼構造診断士・診断士補等、新しい資格制度ができた時は、定期的に内容の紹介欄を設けていただけるとより充実した学会誌になるものと思います。
(東日本旅客鉄道(株) 齋藤聡)

一般市民・マスコミを対象に,「土木的遺産を訪ねる」ハイキングなどを計画し,先人達の先見の明と苦労を紹介するような企画を行ってほしい.このような計画も地道に行えば,少し時間がかかるかもしれないが,社会資本の構築に対する重要性を認識されてくるのではなかろうか.
(中部土質試験協同組合 坪田邦治)

「学会誌にまつわる豆知識 Q&A」にて,背景を色分けしてあるのが読みやすくて好感が持てました.
(東京工業大学 田辺篤史)

学生班さんの企画、取材、執筆について読ましていただきました。紙面からは若さとバイタリティーが感じられました。学業との両立は大変でしょうが、今後もおもしろい記事をよろしくお願い致します。
(匿名希望)

電子データ化した方がコストが増えてしまったようですが読者の立場からは、Webページの方が記事の保存や検索等の使い勝手が良いので、ご検討をお願いしたいと思います。
(匿名希望)

衆議院選挙では、小泉自民党が圧勝し、郵政民営化をはじめとして構造改革が進むものと思われますが、それに比例するように公共事業の縮小化も加速することも事実でしょう。特に、地方自治体は財政難の極みとなり、災害の度に疲弊していくと考えられます。このような日本の経済状況や高齢化社会を踏まえ、「土木」はどうあるべきか、後世に何を残せるのか、技術力の継承をどうするのか、今、議論しなくてはならないと思います。是非とも特集として取り上げて頂きたいと思います。待ったなしの状況にあるといえます。
(南海測量設計(株) 友近榮治)

編集委員会より会員の皆様へ
「ミニ特集 学会誌はこうしてつくられる」については、多数のご意見をいただきありがとうございました。その多くは私共編集委員に対する激励であり、編集委員一同、大変元気づけられました。また、紙面構成に関するご意見もいただきました。紙面構成は編集委員会の場を通して毎月議論しておりますが、より一層わかりやすい紙面作りを心がけていきたいと思いますので、お気づきの点はご指摘戴ければ幸甚です。 今後も皆様のご期待に沿うべく、充実した紙面の作成に努めますので、よろしくお願いいたします。
(正会員 堀田昌英)

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