土木学会誌
土木学会誌2007年8月号モニター回答


PHOTO REPORT
学会誌を開いた冒頭に、誰もが興味を持つ写真企画、大変読みやすく好企画かと思います。このような馴染み やすい企画が増えると、会員としても学会誌が身近に感じられるかと思います。また、関連する記事が中に掲載されており、より深い内容を知りたい方には助かるかと思います。
(所属:首都高速道路株式会社 氏名:高橋三雅)

PHOTO REPORT (1) 千フィートから見た都市の変遷 −汐溜地区、大阪駅周辺− 
汐留地区の1986年から1997、2001、2006年の航空写真および、大阪駅周辺1970年と2007年の航空写真ですが、文中説明のようにはっきりと、街が変わってゆくことが写真で確認できます。Googleアースなどは、衛星写真で世界中を見ることが出来ることが驚きですが、航空写真は立体的に街の変遷を確認するのにちょうど良いと思いました。
(所属:鉄道・運輸機構 氏名:小川逸作)

我々に身近な街の移り変わりを、上空から同じ視点で比較することで改めてその時間の経緯を感じさせられた。特に今回の汐留、大阪のような貨物ヤード跡地は大規模開発が行なわれていることから、7月号の「吹田操車場を語る」のような貨物ヤード跡地に絡む記事とタイミングをあわせて企画すると更に興味深い特集になるように感じた。
(所属:JR東日本 氏名:三島大輔)

新会長インタビュー 石井 弓夫(土木学会第95代会長)
新会長は、ご自身の経歴を述べられた後、(1)公共事業費の減少が続くことに対し、間違っていることを指摘しよう。(2)アジア各国に対し、社会貢献をしよう。(3)若者に対し、「我々の仕事の社会的価値の高さを再認識してもらおう」の3点を訴えられております。私も全く同感で、土木学会および土木技術者のあるべき姿を、明確に示されていると思います。
また、8月号では、土木技術者の社会的地位についての特集が組まれております。私は、社会的地位の向上を図るには、正攻法で新会長の抱負を地道に実行していけばよいのではないかと思います。
(所属:名古屋工業大学 氏名:和久昭正)

土木への誇りが感じられて、こういう考え方の人が、世の中にたくさんいればいいのにと思わせられた。以前、曽野綾子さんがインフラの整っていないところでは民主主義は成り立たないというようなことをおっしゃっておられましたが もっと大きく、人類かぁと思わず納得してしまいました。インフラの大事さ、土木のプライドを感じさせていただける、心の高揚を促すような、いい内容でした。
(所属:鹿島建設株式会社 氏名:小田晶子)

とても感動した。何故なら学生時代に私も漠然と感じ続けていたことがなんとも明確に書かれていたからである。社会で土木への関心が薄く、感謝どころか諸悪の根源のように報道されている。おそらくインフラ整備された後に生まれた世代にとっては道路やダムなどはあって当然のものなのだろうが、未だインフラ整備されていない国だって多々あるのだ。また、同様に若い世代の土木技術者にはそういった自負が足りていないようにも思う。
(氏名:天王嘉乃)

この人に聞く 航空写真家(株)ジオグラフィックフォト 渡部まなぶさんに聞きました ―立体的な写真を撮るため航空写真を始める― 
私は『都市再生 千フィート今昔』が出版されてすぐ、書店に平積みにされているのを見て、すぐに購入をしました。日本の都市をここまでわかりやすく、しかも手頃な値段で明らかにしている書籍を見たことがありません。都市の変化のスピードは数年〜十数年単位ですので、ともすると過去の風景を忘れてしまいがち。私はこの経年変化から、都市のダイナミックなエネルギーや、おそらく経験されたであろう土木技術者の苦労を感じました。是非、著者の渡部さんにはこの先も同じように都市の変化を記録していただきたいと願います。
(所属:パシフィックコンサルタンツ(株) 氏名:宮本昌彰)

航空写真は普段なかなか見ることができない風景を見ることができるとても興味深い写真だと思います。撮影は天候に左右され、一枚の写真を撮るのに一ヶ月以上も待つこともあると知り、驚きました。景色や町並みは日々変化していきます。過去に戻って撮り直すことはできないので、写真一枚一枚はとても貴重なものだと 思いました。
(所属:前田建設 氏名:石井智子)

留地区、大阪駅周辺の航空写真を見ると、ここ30年の間に高層ビルの建設、物流システムの移り変わりなど経済が発展している様子が手に取るように分かりました。写真というのは相手に伝える手段として正確性を有しており、航空写真に限らず様々な場面で利用されています。工事現場でも施工状況や出来形管理などにおいて写真が用いられており、特に埋設構造物は供用後見ることはできないため写真を保存することは非常に重要となります。こういった写真を通して次世代者に土木技術の素晴らしいところを伝えることができれば、と思いました。
(所属:東亜建設工業 氏名:濱田洋志)

特 集 あなたの子どもを土木技術者にしたいですか、お母さん、お父さん? ―(日本における)土木技術者の社会的地位について―
今までになかったおもしろい視点の特集と思いました。私自身を振り返っても、大学の土木工学科に進学したいと相談したとき、高校の進路担任からは、ちょうどバブル真っ盛りの時であったためか「山奥でゴルフ場つくるの?」と言われ、両親からは「作業員から殴られたりしないか?」と心配されたり、身近な人からは正しい土木の職業イメージはアドバイスしてもらえなかった記憶があります。河合塾の谷口さんが発言されているように、土木分野の将来のためには、小中学生の先生に職業イメージをアピールする等、次の世代を担う優秀な人材を確保する戦略が必要であると感じました。
(所属:国土交通省 氏名:淡中泰雄)

なかなか面白い特集だと思いました。娘と母親、息子と父親 というのは、おもしろかったのですが、 もう一方の親(父親や母親)に別取りのインタビューをとれば、もっと深みがでるのかなとおもいました。
また、予備校の先生というのは、興味深い切り口で、まずこういう方をインタビュー対象に考えたことが立派。
普通だったら、大学の先生または、高校の先生に行くところでしょう。そこを「予備校」という受験のプロフェッショナルに話を伺うところが、斬新で内容も突出しているように思いました。やはりその道のプロの方の話は、鋭くて面白いですね。
(所属:鹿島建設株式会社 氏名:小田晶子)

「ちゃんと勉強して、ああいう人にならないようにね」という笑い話は、私も今から20数年前の大学入学当初に実話として授業中に聞かされた。新入生に土木技術者と土木作業員の違いを教える一種の都市伝説の類で、「新幹線の高架工事」とかその辺の細部には、言い伝えられる地域によって各種の変種があるのだろうくらいに思っていたが、本当に実話なのだろうか。この際、各大学等に伝わるこの話の変種をオリジナル作者の談話を交えて紹介したりしたら楽しいのではないだろうか。それはともかく、土木作業員と土木技術者の違いを啓蒙することで土木技術者のイメージは改善されるとして、土木作業員の方のイメージは悪いままでいいということにはならないだろう。少なくとも3Kといったことを気にしない小さい子ども達には、パワーショベルなどの建設機械や土木作業自体も大人気な訳だから、そこをイメージ戦略にもっと利用できないかなと思ったりもする。後は、マスコミの犯罪報道の問題もあるだろう。多くの職種が単に会社員とかアルバイトと伝えられる中で、土木作業員だけは土木作業員の犯罪として伝えられる。
(所属:秋田大学 氏名:後藤文彦)

電気や化学は目に見えないから嫌で、機械の油まみれのイメージやコンピューターに使われる ソフト産業にも興味が湧かず、30年前に消去法で土木に進んだ私には当時を思い出し、冷や汗が流れる様な企画でした。土木を取り巻く環境は大変厳しさを増しておりますが、これからも不必要な産業でないことは明確であり、現在土木に関係する我々が、土木を志す若者に「土木に安心して入ってこい」と言えるような産業形態にしていく必要性をひしひしと感じました。
(所属:山梨県 氏名:中村克巳)

多くの読者にとって興味のある内容だと思います.また,文章も読みやすく工夫されている点に編集者の努力が見られました.大変,面白い特集でした.土木は,技術の継承が不可欠な業種のひとつであります.若い世代の土木に対する不人気,もとより土木の内容が十分に認知されていないことに危機感を抱き,早急に対策を講じる必要があることを再認識しました.
(所属:東北大学 氏名:内藤英樹)

映画やテレビドラマによる「土木技術者」のPRは、きっとそれなりの効果を生むものと思いますが、イメージ戦略に走り過ぎ、土木の本質が置き去りにされないよう心掛けることが大切だと思います。新会長インタビューでも、石井会長は、3Kと言われる工事の現場に土木の原点があると言われています。「土木技術者」も「土木作業員」も同じ土木分野に携わるパートナーであり、両者の違いを殊更に強調する必要はないと思います。 PRとしては、例えば、仮想空間で土木(技術)を体験(シミュレーション)できるゲームの開発なども面白いのではないでしょうか。
(所属:鉄道・運輸機構 氏名:坂上 崇)

日本の土木の将来を占うような特集であった。アンケート結果も興味深く、特に外国における技術者の社会的地位に対するアンケートはきれいに2分されていて、国土の発展と技術者の地位に対する答えを出しているように思えた。それによると、英国、米国、その他インフラ整備が既に完備されている国に於いては人々の土木に託す期待は低く、日本も同様の状態に置かれている。一方、タイ、カンボジアその他インフラの未整備が人命に関るような国においては、土木技術者はまさに人々の期待の星であることが理解される。戦後の日本の土木技術者の多くは「人のため、国土のため」と言う大きな喜びと誇りを持って仕事をしていた。しか、大部分のインフラ整備が整った現在、土木設計者の多くは「人のためになる」という大きな喜びを失っているような気がする。望まれる仕事が少ない・・・あるいは脱ダムや諫早湾の干拓に見るように、むしろ住民の反対を受けてしまう仕事もある。土木技術の出番はもう無くなってしまうのだろうか?この様な時代に、次世代の人々は土木技術者になろうとするだろうか?いやいや、世の中はいつも変化している。生きるための土木技術は、現在、環境保全と言う難題が付加され「自然と共生しつつ豊かで安全な暮らしを如何にして実現するか」という新しい方向に向かっている。「人のため」にから「人類のため」に更に大きな責任を背負う仕事に変化してきているともいえる。作家の曾野綾子さんは、土木について非常に深く勉強をなさり「最も尊敬すべき職業」の一つに土木を挙げている。この様に土木技術は何時の時代も人々の暮らしを守る尊い仕事であり、これからの人々が更なる技術開発を続けていく必要がある。今回の記事に改めて土木技術のあり方を考えさせられた。
(所属:(株)栄設計 氏名:木村了)

学生の頃、一緒に土木を勉強していた仲間と酒を飲めば、「所詮、土木だから」というフレーズをしきりに口にしていました。きっと土木を学ぶ多くの人が、世間一般が抱く決して良くないイメージに反論する術はなく、ただひたすら両親や別の学科に通う友達からの「土木でこれから先、大丈夫か?」という質問に耐えていたのではないでしょうか。しかも、肝心の土木技術者の話す「公共事業費が削減されても、土木がなくなることはない」という見方によっては逆に今後の先行き不安を露呈したコメントを聞けば、誰も土木技術者になりたいとは思わないでしょう。土木は顧客が一般市民ではないため、一般市民との距離が一番離れている職業のひとつだと私は感じています。逆境をチャンスととらえ、戦略的な情報提供が必要な時代になったと言えるのではないでしょうか。
(所属:パシフィックコンサルタンツ(株) 氏名:宮本昌彰)

全体的に記事に目を通すと、土木と言う仕事は国を作る崇高な仕事、或いは、世の中の為になっている仕事、何十年も形に残るものを作る等々、厳しい言い方をすれば何年経っても昔と何も変わっていないという印象を受けた。私が思うに、基本的に土木業界自体が受身体質が強いと思っている。先に述べたような崇高(?)な仕事をしたければ政治家や、官僚になるべきだと私は思っている。それに、本当にすばらしい職業ならば、アピールや宣伝などするまでも無く、自然と人間は集まってくる。どの世界でも良いこともあれば、悪いこともある。業界全体、そしてこの仕事に従事する全ての人間がまず意識改革を持ち、真剣に捉えるか否か。創るという観点から、業界全体の方向性が変わる今、まずは、良い面も悪い面も業界自体を知らしめること。それがスタートではないだろうかと私は思う。
(所属:清水建設(株) 氏名:加藤貴代)

現在土木技術者の地位を低迷させている原因として、発注者毎の基準の制定が上げられ、基準と相違する技術検討は、それが正しいものと判断されるべきものであっても、受け入れられるのに非常に多くの時間と労力を費やしている。また、その発注者は、その基準を拠り所として判断するため、どうしても発注者主導の検討が前提となっている。形状・規模・使用用途が千差万別である建築構造物であっても、その設計検討などは、建築士の裁量のもと、一定の自由度を持ちながら実務を行なっているのが現状である。これも“法”に基づいた検討結果の審査・検証を、公的に判断できる能力を有する人たちに判断をゆだねているわけであり、そこには共通の“法”が明確であること前提である。ひとたびミスが生じた場合での罰則などの規定についても、これが重ければ重いほど、社会的責任の重みが増し、建築士などの資格の重要性が強調されているのだと思う。
世に多くの“士”が存在するが、押しなべて社会的責任を担う“士”に対しては、必ず“法”が厳格に存在している。1日も早く、土木技術者が拠り所とする“土木基準法”の策定と、これに裏打ちされた“土木技術士”が評価される時代を望むものである。
(所属:東亜建設工業株式会社 氏名:本多将人)

NHKの「プロジェクトX」。土木業界で働く人々の多くがこの番組を見て心を熱くしたことだろうと思います。また、家族や友人をはじめとして土木業界以外の人々に対しても、非常に良いPRになったのではないかと思います。これまで「土木は”縁の下の力持ち”であり、黙っていても社会の人々から評価してもらえる。」という風潮が一般的あり、私もそう思って仕事に取り組んできましたが、近年の土木業界を取り巻く社会からの評価はあまりにも低いと言わざるを得ません。現在の日本ではインフラ整備は成熟期に達し、人々は土木事業のプラス面を実感し難くなっており、逆にマイナス面ばかりがマスコミに取り上げられ、それが世論を大きく動かしているように思います。今後は土木事業の本来の意義と魅力を我々から積極的に社会にアピールしていくことこそが必要だと思います。「そんな軽率な...」と言う人もいるかと思いますが、ドラマ、CM、映画、ドキュメント番組などを活用し、多少オーバーでも今回の特集記事にもあったような”あこがれのヒーローづくり”、”海猿のような映画”といった積極的なイメージつくりをしていくことに、私は賛成です。
(所属:鹿島建設 氏名:三木浩司)

企画趣旨にありましたように、近年における土木の印象は、あまりよろしくないことが伺えます。その理由として、マスコミで報じられる談合問題、現場におけるリスク、きれいな仕事とは言い難いことなどが挙げられます。そのため、世間は土木を勧めたがらないものと推測します。しかしながら、土木は、社会基盤を担うためには、必要不可欠な仕事であると考えられます。確かに、土木の仕事は、あまりいいイメージでないと思われがちですが、土木業界の悪いところばかりではなく、いいところも理解した上で、大人たちには、土木技術者を望む子供たちを応援してほしいと思います。
(所属:金沢工業大学 氏名:高柳大輔)

以前、土木技術者である知人の奥様とお話した時、日本人の友人にご主人の職業を説明するのがとても難しいとおっしゃっていました。「橋を設計したり、施工管理したり、・・・。」その一方で、海外からのお客さまや友人に説明する時は「Civil Engineer」の一言で済むのでとても楽だとも・・・。今回の特集記事にあるように、日本における土木技術者はなにか間違ったイメージを持たれているのでは無いかと思います。土木に携わる人は、「土木」の枠の中だけで情報発信するのではなく、いろいろな場面(日常生活の場面)の中で自然にアピールできれば、もっと社会的に理解が得られるのではないでしょうか。今回の特集だけでなく、今後も引き続き話題として挙げて頂きたいと思いました。
(所属:東京急行電鉄 氏名:小里好臣)

この記事にも書かれているように、身の回りの人々に聞いてみれば、土木というイメージはあまりよくなく、土木作業員と混同されているようでした。自分が進路として土木を選んだときに父親はわかっていましたが、母親は後から聞いてみれば、当初作業員のようなことをする学問だと思っていたと言われたのを読みながら思い出し、本記事曰くこのような事例が少なからずあるようなので、何かしらアピールができれば良いのであろう。
 (所属:武蔵村山市 氏名:鈴木哲人)

記事でもあるように、イメージアップはすごく大事だと思います。せっかく、社会に貢献している仕事をしているのだから、土木の事業をもっと、うまく、宣伝していくべきです。
(所属:阪神高速道路 氏名:崎谷 淨)

一般の人から見た土木技術者の印象を述べた記事であり、非常に新鮮で興味深い記事であった。過去の土木の一般的な印象は、泥臭いイメージであるとか、きつい、汚い、危険といういわゆる「3K」という悪いイメージが圧倒的であったが、近年は「高度な知識・高い技術を持ったエキスパート集団」という、極めて良いイメージに変わりつつあることに驚いた。今後さらに土木の印象を改善させるためには、一般の人に少しでも多くの土木の中身を理解、認識してもらうことが重要であり、そのためにはテレビ等により積極的にPRしていくことが極めて有 効である、と感じた。
(所属:東京急行電鉄 氏名:小野浩之)

将来自分の子供に「土木技術者になれ。」と今の段階では決して言えないと思います。でもそれは、子供に土木技術者の素晴らしさをうまく伝えるだけの経験や知識が私にはまだ不足しているからであり、子供が大きくなった時にはぜひ土木技術者を薦めたいと思います。しかしながら、題名に「お母さん、お父さん」とあるように、お父さんの意見が通らなくなるような気がしてなりません。教育面においても努力していきたいと思います。
(所属:東亜建設工業 氏名:濱田洋志)

近年、土木という言葉のイメージが悪いため、学科名を変更している大学が多いと聞く。私の友人に土木のイメージを訪ねても、現場作業、談合などに対する負のイメージの返答しか返ってこない。我々土木技術者がこういったイメージのみで他分野より劣っているイメージをもたれるのは問題で、土木技術者が現在の文明の発展に多大に貢献している自負を持ち、後進がこの業界に希望を持って入ってこられるよう我々にさらなる努力が求められていると感じた。
(所属:大成建設(株)土木設計部 氏名:新井康之)

エンジニアになりたいが、大学受験時にさて何を選ぼうかと自分自身が考え土木を選んだのは、よくある「地図に残るものをつくりたい。」という気持ちでしたが、漠然としたものであり、もうひとつ大きな理由は、「偏差値も他より低めで入りやすそうだ。」と考えていたことを思い出しました。偏差値は別にして、谷口先生がおっしゃるように土木の重要性を解って貰えることが大切だと思います。当時、 身近に土木に関係する人がいなかった私には、土木の明確な仕事、社会における役割も理解していませんでしたが、今は良かったと思っています。計算で答えがスパットでる学問ではありませんが、幅広く社会に貢献できる仕事だと考えてます。まさしくミニ特集のBCPを支えるのは、各界の土木エンジニアです。負のイメージを払拭する映画(?)作って下さい。
(所属:大阪府 氏名:下村良希)

後継者、将来展望等考えさせられた。現在ほど土木そのものが、その存在を問われたことは無いのではないか。
戦後の復興期から高度経済成長〜バブルと歩んできた中で、未だ不十分な面はあるものの、インフラ整備は相当進んできた。ある程度整備された今日何が必要で、何が不必要かのマスコミ等での議論はあるが、誰も結論を出したがらない。ある意味、社会的に過去の業績・技術(少し言い過ぎかも)との見方があるのでは土木は社会悪の風潮を作り出され、単に価格破壊のみの業界に押しやられた現状では、将来展望は見込めそうもない。絶対数の過剰感は十二分にあるが。新技術、ビックプロジェクトの成果を大々的に報じるだけでなく、地道ではあるが、今の経済、日常生活にいかに土木の技術、建設事業が貢献しているか、わかりやすい広報が必要なのでは。蛇口をひねれば水が出る。スイッチ入れれば電気がつく。国内ほぼ隅々まで、舗装され、快適なカーライフを楽しめる。最近、地震が多発するも、他国に比べその被害の少なさ、復旧テンポの速さは比べるまでもないと思う。日常当たり前の生活がなぜ出来るのか、それを維持するための必要性。特に、女性、子どもがその点に気づかない限り、土木が一般生活から乖離するのでは。
(氏名:岡田一夫)

土木業界にとって、イメージアップを図ることは他業界よりも重要な課題であると思われます。子供のおもちゃでは建設車輌などは人気があるにもかかわらず、大人になるとイメージが悪くなっていくというのは残念なこと です。これは、土木業界の人たちが、国の基盤を作っているという誇りを持ちすぎて、情報発信を怠ってきたことに起因しているのかもしれません。映画ができれば嬉しいですが、映画を作る人(監督など)が題材として興味 を持ってくれるように導いていくことが重要だと思います。
(所属:JFE技研 氏名:林 正宏)

本記事を読んでいて、土木業界に就職してから、自分が進んできた道に不安を感じた時のことを思い出しました。その時に大学の先生から『土木という分野は3Kや5Kといった悪い印象を与えているが、英語に直すとCivil Engineeringといって市民のための地域のための学問・分野なんだ。土木は、生活していく上で大切な分野なんだ。』とあらためて土木分野の重要性等を思い出させて頂き、引き続きこの分野で頑張っていこうと思い直したものです。記事”受験生たちが思っている土木技術者の姿”から私たち土木分野に携わっている人間は、学生やマスコミだけではなく社会に対して、土木分野が生活していく上でどれほど大事な分野なのか、どれほど貢献しているのかを“誤解なく”、“きちんと”伝えていくことが重要だとあらためて感じましたがいかがでしょうか。3Kや5Kは技術や工夫で改善されるものでしょうが、談合問題や公務員との癒着等、別の面で悪い印象が定着しそうな現在、いかに社会に伝えていくのかは非常に大きな問題です。
(所属:中研コンサルタント 氏名:岡田八千代)

1.親子対談 子どもに土木の道に進みたいと言われたときどう思いました?
母親と娘の境遇というのに共感を覚えて期待して読んだのだが,娘のコメントが多く,肝心の母親が思ったことには殆ど触れられていないように感じた.もっと対談を生かして欲しかったと思う.また,母親のコメントが土木でなくてもいえるような内容だったことは,世間の土木への関心の低さを示しているのだろうか.ところで私も母親に自分が土木の道に進んだことについて尋ねてみた.「最初は土木というと,野外で作業をする大変な仕事という程度のイメージしかなかった.でも,あなたから話を聞いて環境の保全から災害復旧,復興なども土木の一部であることを知って,驚くとともに,土木いうものに大変魅力を感じるようになった.」
(所属:徳島大学 氏名:山口奈津美)

3.INTERVIEW受験生たちが思っている土木技術者の姿 
近年の土木工学科の不人気は、将来性に対する疑問とかではなく職業がイメージできない、公共事業の負のイメージということが理由ではないかとの指摘は意外に感じました。土木構造物という身の回りに必ずあり目に見えるものをイメージに繋げられていないということを深刻に受け止めなければならないのかもしれません。
(所属:都市再生機構 氏名:丸田浩史)

4.米での土木技術者の地位と評価 
イギリスやアメリカの土木学会は,土木技術者の社会的地位向上に取り組んでおり,その甲斐あってか,イギリスにおいて土木技術者の社会イメージは決して悪いものではないとのことでした.日本では,連日のように談合や汚職などのニュースが放送され,イメージはいいとは言えません.急なイメージアップは難しいと思いますが,土木技術者の仕事は何であるのか,人々の暮らしにどのように関わっているのか,一般の人に正しく理解してもらうことは重要であると考えます.
(所属:九州大学 氏名:古川愛子)

イギリスやアメリカの土木学会が、土木技術者の地位向上のために様々な取り組みをしているとのこと、非常に羨ましく思う。
わが国の土木学会認定技術者資格制度の創設などは、土木技術者の社会的評価や地位の向上に役立てることも目的のひとつとしているようではあるが、一般の方の土木技術者に対する認識に影響するかといえば、それはないであろう。
同じ建設系の技術者でも、建築の方はオシャレでカッコいいイメージがあり、土木は泥臭いイメージが一般にはある。これは私が学生の頃からそうであったし、今後も容易には変わらないとは思うが、土木技術者のイメージアップを図るためには、「建築はなぜカッコいいのか」をまじめに分析し、戦略を練ることも一法ではなかろうか。
(所属:首都高速道路株式会社 氏名:川田成彦)

日頃、土木技術者の社会的評価について疑問を感じる時、他国での状況を知りたいと思っていましたので、興味深く読ませて頂きました。欧米の土木技術者の社会的評価が高いのは歴史的背景が異なることとしても、学会として土木技術者の地位向上を最優先課題としていることや、歴史的著名技術者の業績を紹介していることは、当学会や土木業界の今後のあり方にも参考となるものと思いました。
(所属:首都高速道路株式会社  氏名:高橋三雅)

欧州に留学した時,クラスの半数が女子だった.常に女子が少人数の環境に慣れていた私はその人数に驚き,なぜ土木を志したのか一人一人に質問したりもした.一様に彼女たちが口にした事は,土木という職業に対する憧れと誇り.さらに,社会システムで女性の就業規定が守られている環境が他の職種と同様に土木職においても先を見据えたキャリア形成の促進に良い影響を与えていると感じた.女性の就業数は,その分野における女性容認度を示すと共に就業環境の整備状況も顕著に示す.元気な女性をバックアップできるような企業姿勢やそのような社会システム作りが,土木だけに限らず日本社会全体の意識として必要で,それらの実践が社会的地位向上の一助になるのではないか.
(所属:名古屋大学 氏名:尾花まき子)

5.一般の人から見た土木技術者とは……?! 
土木構造物(道路や橋、トンネルなど)が国民の生活に密着し、構造物がある事が当たり前になっていることで、土木の必要性を正しく認識されず、「土木技術者」あるいは「土木業界」の社会的地位が向上しないのではないかと感じた。また、社会への貢献度は大きい業種であるのに対し、一般の人には「土木=3K」や「談合」といった悪いイメージが先行しがちなことも、土木離れに寄与する要因であると思う。今後は、マスメディアを利用したイメージ戦略を含め、土木の必要性を再認識させる行動が重要である。
(所属:東亜建設工業 氏名:水野雅仁)

記事とは逆のニュアンスになってしまうかもしれませんが、土木技術者という言葉の定義はさておき、土木技術者の社会的地位の向上のためには、業種全体としての土木の明確な認知とイメージ向上の方がより必要なのではないかと感じました。
(所属:都市再生機構 氏名:丸田浩史)

特集全般として,土木分野に対する仕事の理解不足,イメージの悪さが土木技術者の社会的地位低下の大きな原因として挙げられています.プロジェクトXは,土木技術者の社会的貢献の理解推進に大いに貢献したと思います.一方で,土木技術者の業務の過酷さを紹介することとなり,少なくとも私も身の回りでは,土木に対する感動より忌避が先立っているという状況です.苦労の先に成果があるというのは,土木業界に限ったことではないので,土木分野に限らず,苦労をいやがる現在の風潮を変えていくのが先だろうと思います. また,土木技術者は現場ありきで,現場には張り付いたままになることがしばしばです.家庭を持つ人にとって,これは極めて重大な問題です.特集-5のコラムで,中1の佐藤美菜さんが伝えている一言は象徴的です.こういった生活スタイルになることが土木分野の不人気の原因のひとつだろうと思います.スポーツ界と違って,こういう負の部分を打ち消すほどの華やかさはない土木分野です.業務の特性上,容易に解決できる問題ではないですが,今後,業務中心の視点でなく,業務を離れたあとの土木技術者特有の問題にスポットライトをあて,それに対する議論に関する特集が組まれることを望みます.
(所属:東京大学大学院 氏名:大塚佳臣)

ミニ特集 KANSAI ひと・もの ゲートウェイ ―関西のインフラがもつ潜在能力― 
関西国際空港の2本の滑走路+24時間運用が始まり、タイムリーな話題提供となった。8月3日の日本経済新聞においても、関西国際空港において貨物を増便するという記事が載っていた。そのため、竹林准教授がおっしゃるゲートウェイ空港に向けた課題解決がこれから一番重要になってくるのではないだろうか。国内だけでも成田国際空港・中部国際空港という強力なライバルとの競争があるなか関西国際空港の存在意義をきちんと明確にすることは大切だ。2006年の関西国際空港の貨物取扱量は、成田国際空港のそれに比べて約37%でしかない。きちんとした戦略がこれから必要となってくるだろう。
(所属:パシフィックコンサルタンツ(株) 氏名:宮本昌彰)

今回の記事の中で、よいと思ったのは、インフラを作る側ではなく、利用されている側からの「実況 関西インフラ活用術」のレポートです。今のインフラで何が足りないのか、どういう点を改善したらもっとよくなるのか、という声を、今後の施策に反映すべきだと思います。>
(所属:阪神高速道路 氏名:崎谷 淨)

アジア諸国で生き残っていくにはひと、ものの流れを日本に呼び込む事が必要だと改めて感じました。訪れる人を虜にし、ひと・ものが世界中から集まりまた各国へ輸送されえるUAEのドバイは大阪のいい見本だと思う。中国や韓国に先を越されているので、古来より経済・文化の中心である伝統を活かしながら、アジア方面のゲートウェイとして「関西国際空港」を世界有数の空港となることを期待しています。
(所属:足立区役所 氏名:白勢和道)

1.INTERVIEW 関西 ひと・もの 交流の歴史と未来 
「関西の活性化には,大きなグランドデザインを描き,全体像を住民の同意を得て引っ張っていける人が必要」とありました.関西の活性化に限ったことではありませんが,広い視野で物事を推し進めることのできるリーダーは,どの組織においてもいつの時代にも必要です.カリスマ性を持つ強いリーダーが現れるのを待つのではなく,探すのでもなく,リーダーを自分たちで育てようという施策や周囲の協力も必要と思います.
(所属:九州大学 氏名:古川愛子)

ミニ特集 災害シリーズ 災害発生!そのとき、どうする? 最終回(第3回) BCP 編 
大林組の取組みとして、震災時には職員各自が携行している個人行動基準に従って行動することが紹介されており、大変興味を持ちました。復旧活動に携わる人々も被災者であるケースが多くあると思われ、自宅に留まるべきか、地域に留まって協力すべきか、勤務先に向かうべきか等の震災時の判断を、各個人に一任するだけでは十分でないという気がします。震災時となれば通信・情報機能が麻痺する局面も多いと思いますが、その際に「行動基準」があれば、「今何をすべきか」の助けになりますし、「行動基準」を職場の同僚が共有しているという一種の安心感、連帯意識がプラスに作用するような気がします。
(所属:鉄道・運輸機構 氏名:坂上 崇)

「災害発生!そのとき、どうする?」。大変分かりやすい企画名かと思います。経済活動の盛んな日本において、一時的な事業の中断は国内はもとより国際的にも影響を及ぼすものであり、その対処はとても大切なこととは皆分かっているのですが、具体の対応となると困惑してしまうものかと思います。本企画は、BCPという新たな概念を導入し、自社、関連企業、また一般社会への影響軽減のため、重要度に応じたメリハリを付けた対応が必要であることや、実効性のある計画作りには幅広い議論、調整が必要であること等々が紹介され、非常に新鮮かつ実務的な内容であったかと思います。災害に対する備えを万全にするためにも、今後ともこのような企画を期待します。
(所属:首都高速道路株式会社 氏名:高橋三雅)

私は現在銀行でリスク管理に従事しており、BCPに関しても官民双方で大変重要な課題として考えられてきております。 「特集」から、土木業界においてもBCPに対し高い意識を持っていることがうかがえ、今後垣根を越えた交流が行なわれていけばさらなる発展が望めるのではないかと感じました。
(氏名:尾島 洋)

BCPはこれからの防災、復旧活動を大きく変える方法ではあると思います。市町村レベルの震災発生後の対応は全体復旧がメインになりますが、早期に復旧が必要な項目は地域ごとに異なり、それぞれの地域の企業、学校などの連携が必要になります。それら企業等が市町村と協力してBCPを作成すれば、災害発生時に必要な復旧計画、連絡体制が地域で整い、それが市町村全体の災害復旧に繋がっていき、災害による影響を小さくできると思いました。今回の特集記事を通じて、改めて災害に対する取り組みを考えたいと思いました。
(所属:足立区役所 氏名:白勢和道)

INTERVIEW 土木におけるBCP のツボ 
新潟中越沖地震のとき,人命救助の次の指示はライフラインの復旧であって,それを担うのは建設会社であった.他分野の企業ではBCPは自社の事業継続を意味するが,建設業では復旧活動の支援を直接担っている点,つまり自助と共助,公助の3つを兼ねている点が建設業のBCPの大きな特徴である.広く周りに人にも伝えたいと 思った内容の記事であった.
(所属:徳島大学 氏名:山口奈津美)

モリナガ・ヨウのぶらっとぉ土木現場 セメント工場((株)デイ・シイ川崎工場) 
いつも楽しく見ています。土木ビギナーのモリナガさんの視点は、土木技術の新たな面を気がつかされます。今回のセメント工場は土木現場を見る事の多い土木技術者にも新鮮な場所ではないかと思います。 私も一度セメント工場を見学しましたがそのときの様子が思い出される絵のタッチに驚きました。(本当に暑かったです。)多くの土木ビギナーの方々が土木に興味をもってもらえるきっかけとして、ぜひ本にしてもらいたいと思います。
(所属:足立区役所 氏名:白勢和道)

温故知新 第10回「土木計画学」の夜明け ―時は高度成長期、土木の未来に若者たちは何を夢見たか― 
歴史を学ぶと言うことは、単に物事をしることでは無く、敬意、時代背景、そして人間の感性を学ぶことであると思う。先人たちの思いに身をはせ、自らを投影することで、仕事の対する誇りと威厳を再認識させられた。
(所属:清水建設(株) 氏名:加藤貴代)

CEリポート わだい アメリカ歴史探訪〜東部の一大遺産「ミル・ダム(工場水車用ダム)」を訪ねて〜 ―アメリカの近代産業の原動力、「ミル・ダム」は今も「現役」― 
文章の最後に綴られているように、近年ダムは絶対悪であるかのような扱いが当たり前になってきた。この文章を今一度読み、真に生活に属する必要不可欠な構造物は世の中にいくらでもあると思った。本当に必要なものを構築する。本来の土木工学というものを考えさせられる記事であった
(所属:清水建設(株) 氏名:加藤貴代)

CEリポート わだい 世界の阪神港を目指して ―スーパー中枢港湾プロジェクトの推進に向けた神戸港の取組み― 
現在の日本の港湾が置かれている状況、神戸港の取組みについて興味深く拝読した。学会誌の「話題」として取り上げるのは非常に有意義だと思うが、2ページにまとめるのが難しかったのか内容を盛り込みすぎて説明が不足したのが残念だった。港湾関係者以外にもわかりやすいよう、もう少し噛み砕いた港湾物流に関する特集 を是非やってほしい。(過去にそのような記事があればすみません。聞き流してください。)
(所属:東京都 氏名:岡本淑子)

見どころ土木遺産 薫る阪神間モダニズム ―武庫大橋― 
いつも思うのだが、・・・昔の土木構造物はどうしてこの様に美しいのだろう?・・・と。今回取り上げられた武庫大橋も同様に、実に堂々としており、デザイン的にも細部まで丁寧に仕上げてある。大橋が出来るまでの経緯を読むと、地域全体がひとつの文化地区として計画され、橋に対しても「・・・四周の風致に応はしき意匠・・・」という課題があったようだ。今も昔も土木技術の第一目的は社会基盤の安定である。しかし現在の土木構造物はあまりにも機能主義に走りすぎてはいないだろうか。デザインを疎かにしているわけではない。美しいカーブを描く橋梁や、道路が数多く造られているが、ヒューマンスケールのデザインまで行き届いていないと感じる時がある。実際、使う人間が親しむということは、橋であれば、渡る時の手すりの手触り、舗装の素材や欄干の細かなデザインである。眺めるにしても上空から眺望するよりも200〜300m近づいてから、橋の存在を認知し、デザインを楽しむ確立の方が遙かに高い。美しい土木構造物は我々の暮らしに一種の「ゆとり」をもたらす。公共事業の無駄を省くことも大切ではあるが、これくらいのゆとり予算は欲しいものである。地域に役立ち、人々に愛され、大切にされるものこそ社会基盤の本質ではないだろうか。
(所属:(株)栄設計 氏名:木村了)

制度が変わる、土木が変わる 第4回 土木技術者の資格制度 
私は新人社員の研修の担当をすることがある。そのとき、たまに勉強に対しMotivationを保てない社員が散見される。基本的に個人学習は個人のMotivationによる部分が大きいが、近年、継続教育の重要性が叫ばれる中で、今後土木分野でも技術継承、自己啓発のため先達の物が後進教育のため工夫、努力を必要があると感じた。
(所属:大成建設(株)土木設計部 氏名:新井康之)

行動する技術者たち地域に貢献する土木の知恵の再認識 第13回 草の根ITS ―身の丈に合わせたIT 活用― 高知工科大学 熊谷靖彦教授 
お金もない。整備にどれくらい時間がかかるか分からない。そんな地域の道路事情の中で、ITS技術を活用し、地元企業を巻き込みながら改善してゆく。この高知での取り組みは、ぜひ全国的に積極的に取り入れられるべきではないかと思いました。
(所属:鉄道・運輸機構 氏名:小川逸作)

道路改良のような根本的な(従来型の)対策でなくてもニーズとシーズをマッチングすることによって、経済的・時間的制約や多様な地域特性がある中でより快適な安全な道路を提供したという取り組みでした。これからの土木業界は、土木工学の「外からの」ニーズとシーズをマッチングできる人材がより必要とされる方向に行くように感じました。
(所属:都市再生機構 氏名:丸田浩史)

高知の山間部の道路の写真を見たときは、私も想像を絶しました。このように人口の少なさや財政の厳しさで必要な道路が整備でできない地域があることが残念でなりません。しかしながら、草の根ITSによって、不利な状況を改善させるだけでなく、地元の企業を巻き込んで、コスト軽減や機器の改良などに取り組んでいることに驚きました。現在も、財政難や人口の少なさを理由に道路整備が困難な地域が数多く存在しします。そのような地域にも、ITSの技術を導入し、現状の改善に貢献してほしいと思います。
(所属:金沢工業大学 氏名:高柳大輔)

人口減少や厳しい財政の影響で必要な道路が整備されていないという問題はとても深刻だと思います。利用者はとても不安であり、事故が起きてしまってからでは遅いです。コストをかけずに問題を解決する熊谷氏の考えた草の根ITSは素晴らしいと思いました。まずは地元をよく知り、ニーズにあった対策をすれば、コストをかけなくても地域の人たちが安全に暮らすことができるということが分かりました。
(所属:前田建設 氏名:石井智子)

この記事のように、ちょっとしたアイデアで交通の安全性を向上できる方法は、すくなからずあると思います。優先順位をつけ、地域が望むような効果的なものを整備し、その整備したという情報も地域社会が共有するために広報することも大事だと思います。
(所属:阪神高速道路 氏名:崎谷 淨)

最新の技術をすべて活かしきれない、使いこなせないという問題を地域の身の丈に合わせた費用、機能で最大限活用する熊谷先生の活動は、地域が活動していく「スパイス」だと思いました。社会基盤が建設から維持管理に移行する時代の中で、問題点を改善して「マイナスをゼロに近づけていく」ことは、これからの土木技術者に必要なことではないでしょうか。「地域の実情を理解し、技術を知る。」考え方をちょっと変えることで大きな力を与える原動力になると改めて感じました。
(所属:足立区役所 氏名:白勢和道)

わたしの本棚 社会を映す川 ― 災害多発時代の自然・技術・文化―
今から10年ほど前、建設大学校において著者の河川関係の講義を受けることが出来たが、河川に起こっている様々な社会現象を河川の専門家であり、教養豊かな社会人として分析し、講義してくれた姿を思い出し、早速書店に注文することにしました。
(所属:山梨県 氏名:中村克巳)

学会誌全般へのご意見,編集委員会への要望等 
8月号には、関西国際空港に関する記事が、「PHOTO REPORT」、「ミニ特集KANSAIひと・ものゲートウェイ」、「CEリポート ぎじゅつ」にありますが、同じ号の中に相互に関連する記事があるときは、「関連記事あり(P.○○参照)」などと表示すれば、読者にとって便利ではないでしょうか。
ちなみに、「CEリポート ぎじゅつ」は、第2滑走路を「早く、安く、より良く」施工する工夫が、第1滑走路施工との比較において具体的に説明されていて、わかりやすい内容だと思います。
(所属:鉄道・運輸機構 氏名:坂上 崇)

土木学会誌を読むようになって数ヶ月の私が申し上げるのには少しためらいもあるのですが、今月の記事はこれまでと比べてはるかに良い出来だったと感じております。それは、私の常々感じていた不満に特注記事が答えてくれた点、良いと思っていた本の著者のコメントが聞けた点、現在仕事で絡み始めている物流事情に関する記事が載っていた点、その他色々な個人的原因があります。情報の命はスピードとタイミングであるとよく言われますが、それが私にとって今月号があっていたということだと思います。今後も、スピードとタイミングのあった記 事を期待しております。
(所属:パシフィックコンサルタンツ(株) 氏名:宮本昌彰)

特集であった、土木技術者になりたいかなど、一般の人間をまきこんだ雑誌になればいいと常々思っています。単にマニアックな雑誌になるのではなく、これからも頑張って欲しいと思う。
(所属:清水建設(株) 氏名:加藤貴代)

さまざまな視点から土木を捉えようとされているように思えて面白かった.個人的には災害特集が特に関心ごとだった.これからどのように土木があればいいのか考えさ せられた.
(所属:徳島大学 氏名:山口奈津美)

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