社会基盤整備の意義は、各国・地域の置かれた状況によって異なるが、「持続可能な社会」の構築においては、活発な社会経済活動を支える社会基盤整備がその要諦となる。
日本では、地球温暖化に対する適応策として、地球温暖化がもたらす様々なリスクに対応する社会基盤を適切かつ緊急に整備することが求められている。また、主として1960年代の高度経済成長期に整備され、供用開始以来数十年を経過し、補修・補強を必要とする社会基盤が急激に増加しており、その適切な維持管理と長期効用は、国民の安全・安心を担保するため、きわめて重要かつ緊急を要する課題である。さらに、国際競争力の維持・強化という意味からの社会基盤整備も急務である。それにも拘わらず、社会基盤整備への投資が、大幅に減額されようとしているが、そのような状況が進めば、1980年代初頭の「荒廃するアメリカ」と同様の「荒廃する日本」の招来が危惧される。
さて、日本では、一般に、「コンプライアンス=法令遵守」と考える傾向が強いが、もう少し広義に考え、「コンプライアンス=社会的要請への対応」と定義する法律の専門家もいる。
社会基盤整備は「社会的要請」そのものであり、社会がどのような発展段階にあるにせよ、人々の安全・安心を確保し、豊かでうるおいのある人生を可能にするとともに、その機能や効用が長期間にわたって続くような社会基盤を整備することを意味する。
今回は、持続可能な社会の構築に向け、コンプライアンス推進という切り口から見た社会基盤整備のあり方について、参加各国における固有の「社会的要請」を踏まえ、議論を深めたい。
AGENDA
1) Opening Remarks by Dr. Kenji SAKATA, President
2) Presentations by participant organizations
3) Discussions and Conclusions
2. 第4回WFEO-JFES-JSCE 合同国際シンポジウム−災害リスクマネジメント−
日付: 9月2日(木)
時間: 9:00〜12:00
主催: 世界工学団体連盟(WFEO)、日本工学会(JFES)、土木学会
後援: 日本学術会議 (SCJ)
会場:
情報教育館スタジオ型多目的中講義室(情報教育館 3F)
〔概要〕
2007年11月総会における日本の提案によりWFEOに「災害リスクマネジメントタスクグループ」
が設置された。その活動の一貫として、当シンポジウムでは洪水、高潮や津波による水害および
地震災害のリスク管理に関する最新の技術、情報や対応策を紹介し、意見交換、討議を行います。
3. 国際セッション(共通セッション、一般発表)
日付: 9月2日(木)
時間: 10:25-11:55
会場:
工学部 N-301(N棟 3F)
Top