インターナショナルサマーシンポジウム
International Summer Symposium


第3回インターナショナルサマーシンポジウム


2001年8月8日に東京大学(本郷キャンパス)において、第3回サマーシンポジウムが土木学会国際委員会の主催で開催された。このシンポジウムは土木学会の国際活動の一環として、日本に滞在している留学生・エンジニアが中心に英語で成果を発表できる場を設け、国際交流と相互理解を深めようと企画されたものである。平成11年から開催され、今回は昨年よりも多い165名の参加者(留学生・外国人エンジニア93名、日本人学生・エンジニア48名、座長・特別講演者等関係者24名)をえて、7部門・90講演の発表と特別講演、自由討論会ならびに懇親会が行われた。

特別講演では、平野實氏(ハイウェイ交流センター理事)による「日本の高速道路網の発達と将来の展望」(The Development of a National Expressway Network in Japan and its Future Prospects)が行われ、また、自由討論会では、「ここが変だよ、日本の大学と教授」(There are strange things in universities and professor in Japan)と題し、留学生に日本での研究、生活を通じて不思議・不可解なことを自由に議論してもらった。留学生にとって日本語が欠くべからざるものであるとの意見とともに大学授業の物足りなさという不満の声も上がったが、共通意見としては、日本の研究環境のすばらしさ、ことに実験および電算機器設備の充実と資料の豊富な点が上げられた。

最後に参加者が一堂に会し懇親会が催され、その中で、優秀発表講演者(受賞者は下記のとおり)に賞状が授与された。また、大即信明留学生分科会長(東京工業大学)の提案により、参加者の内各国から1名の代表者が発言する機会が与えられ、20か国以上の方々から大学生活やシンポジウムについての感想意見が一言づつ述べられた。まさに今の国際化を象徴する一幕であった。

来年京都で開催予定の第4回サマーシンポジウムでの再会を誓い、閉会した。

●優秀発表講演者14名(敬称略)
Atsuko Teramoto (名古屋大学)/Chakree Bamrungwong (埼玉大学)/Ian Celebrado Espada (東京大学)/Khalid Farooq (東京大学)/Mohamed Abdel-Basset Abdo (東京大学)/Mughal Habib-ur-Rehman (東京大学)/Munawwar Ali Khan (東京大学)/Riaz-ul-Islam (埼玉大学)/Seyed Mohammad Reza Alavi Moghaddam (東京大学)/Thirapong Pipatpongsa (東京工業大学)/Thirugnanasuntharan Aravinthan (DPS Bridge Works Co., Ltd.)/Wael A. Zatar (埼玉大学)/Wanchai Yodsudjai(東京工業大学)/Yafeng Yin (東京大学)

(国際委員会留学生分科会 第3回サマーシンポジウム組織委員会幹事長 安 雪暉(東京大学))


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