第8回インターナショナルサマーシンポジウム
7月29日(土)に名古屋大学において,第8回インターナショナルサマーシンポジウムが土木学会国際委員会(委員長高橋修日本工営株式会社代表取締役社長)の主催で開催された.このシンポジウムは土木学会の国際活動の一環として,英語での研究成果の発表の機会を設けることにより,日本に滞在中の留学生・エンジニアを中心に,国際交流と相互理解を深める目的で企画されたものである.1999年から開催され,8回目となる今回は121名の参加者(外国人学生・エンジニア70名,日本人学生・エンジニア51名)を得て,7部門・86件の研究発表,招待講演と基調講演,ならびに懇親会が行われた.今回のシンポジウムは,土木学会学術交流基金の助成を受けて実施された.
シンポジウム当日は,午前・午後合わせて計13の一般講演セッション,招待講演および基調講演が行われた.招待講演では,海外からの招待講演として,中国・清華大学の馬智亮教授による”The Professional Way after Graduation”と題した講演が行われ,元留学生の立場から日本での留学経験や、帰国後の活動について,現在日本に留学している学生にとっても参考になる内容が紹介された.続いての基調講演では,名古屋大学大学院環境学研究科長・林良嗣教授による”How to Redesign the Cities for the Future Aging Society in Consideration of Economic Development, Urbanisation and Automobilisation?” と題した講演が行われ,今後の都市計画のあり方などについての講演と活発な議論が行われた.一般講演での発表は,日本滞在中の留学生のものがその多くを占めたが,海外からの参加者の講演も複数件あり,参加者相互間の有意義な情報交換ができたとの声が聞かれた.
最後に参加者が一堂に会し懇親会が催され,その中で優秀発表講演者(受賞者は下記のとおり)に賞状と記念品が授与された.懇親会での参加者間の活発な交流によって,シンポジウムの主目的である国際交流と相互理解はさらに促進された.
●優秀発表講演者16名(敬称略)
Rabin Tuladhar(埼玉大学)/Nobuyuki Matsui(名古屋大学)/Aziz Khakimov(埼玉大学)/S. Priyantha Ranjan(東北大学)/N.A.K. Nandasena(埼玉大学)/Tomoaki Nakamura(名古屋大学)/Obaid Hassan Qureshi(東京大学)/Katsuhiro Kameyama(西松建設)/H.M. Shahin(名古屋工業大学)/Giancarlo Flores(京都大学)/Kayitha Ravinder(東北大学)/Mohamed Shawky(名古屋大学)/Aung Kyaw Min(東京工業大学)/Ha Minh(埼玉大学)/Yoshimasa Terada(高知工科大学)/Xin Zhou(名古屋大学)
(国際委員会 第8回サマーシンポジウム組織委員会委員長 葛 漢彬(名古屋大学大学院))
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