第10回インターナショナルサマーシンポジウム
9月18日(火)に土木学会本部(東京)において,第10回インターナショナルサマーシンポジウムが土木学会国際委員会(委員長:日下部治・東京工業大学教授)の主催で開催された.このシンポジウムは土木学会の国際活動の一環として,英語での研究成果の発表の機会を設けることにより,日本に滞在中の留学生・エンジニアを中心に,国際交流と相互理解を深める目的で企画されたものである.1999年から開催され,10回目となる今回は100名の参加者(外国人学生・エンジニア57名,日本人学生・エンジニア43名)を得て,7部門・60件の研究発表,2件の基調講演,スタディー・ツアー・グラント招聘者であるMichael J. David氏による報告,ならびに懇親会が行われた.また今回から論文の質を向上させることを目的として全文査読を実施した。なお今回のシンポジウムは,公益信託「土木学会学術交流基金」の助成を受けて実施された.
シンポジウム当日は,午前・午後合わせて計14の一般講演セッションおよび基調講演が行われた.基調講演は,柴山知也・横浜国立大学教授による"Risk Management in Coastal Area - Protection against Tsunami and Storm Surge -"と題する講演、続いて葛 漢彬・名城大学教授による"Inspection Activities on Damaged Bridges in Seismic Region of Wenchuan Earthquake" と題する講演が行われた.最近海外で発生した災害報告に関する,たいへん興味深い内容であり,日本で学ぶ将来を担う学生・エンジニアにとって有意義な講演であったと思われる.
一般講演での発表は,日本滞在中の留学生によるものがその多くを占めたが,海外からの参加者の講演も複数件あり,参加者相互間の有意義な情報交換ができたとの声が聞かれた.
最後に参加者が一堂に会し懇親会が催され,その中で優秀発表講演者(受賞者は下記のとおり)に賞状と記念品が授与された.懇親会での参加者間の活発な交流によって,シンポジウムの主目的である国際交流と相互理解はさらに促進されたと考えています.
●優秀発表講演者 13名(敬称略)
Tamura Hiroshi(横浜国立大学)/ Md. Abdur Rahman Bhuiyan(名古屋大学)/ Suntoyo(東北大学)/ Nguyen Hoang Giang(埼玉大学)/ Laddu Indika Nalin De Silva(東京大学)/ Karunarathna Anurudda Kumara(埼玉大学)/ Sanjay Kumar Jha(埼玉大学)/ LEE Jina(東京大学)/ Ahmed Ibrahem Mosa(東京大学)/ Matsunaga Takako(埼玉大学)/ Dorji Cheki(横浜国立大学)/ Dinh Van Hiep(埼玉大学)/ Sharif Moniruzzaman Shirazi(埼玉大学).
日下部委員長と優秀発表講演者の記念撮影
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