地震・津波の予防防災に関するJSCE-PIIジョイントセミナー
(2008.8.25-26, インドネシア工学会, 地震工学委員会、海岸工学委員会)
JSCE-PII ジョイントセミナー 実施報告
公益信託土木学会学術交流基金の助成により、平成20年8月25日〜26日,土木学会およびインドネシア工学会(PII; Persatuan Insinyur Indonesia)との共催行事としてインドネシア・パダンにおいて、地震・津波の予防防災に関するジョイントセミナー(International Workshop on the official Tsunami Hazard Map)を開催した。
本セミナーは、2007年9月に発生した南スマトラ地震と津波の1周年事業として開催したもので、会場も、地震及び津波の発生する可能性が非常に高いと指摘されているスマトラ島パダン市で開催した。
今回のセミナーのテーマは, (1)2004スマトラ沖地震津波,2005ニアス地震,2007南スマトラ地震・津波の被害の復旧・復興と教訓の共有化,(2)スマトラ中部沖(パダン沖)などでの予想される地震・津波の予防防災の展開(住民参加型ハザードマップWS,防災教育,津波避難システムの検討)である。
インドネシアは我が国と同様に、地震・津波のリスクが高く、近い将来にも大きな被害が予想されており、予防防災の実施は急務である。土木学会は、従来より防災技術に関する交流を進めており、特に西スマトラ州のPII代表アンダラス大工学部長のフェブリン氏とは多くの実績があり、今回のセミナーの実施にあたっては多大なご協力をいただいた。
今後頻発する災害に対して、これまでの経験、教訓を共有化し、各地域に特化した防災対策を展開する戦略を議論することは、非常に意義が高く、予防防災を展開していく大きな一歩となる。
地震工学委員会・海岸工学委員会
津波被害推定ならびに軽減技術研究小委員会
小委員長 今村文彦(東北大学)
津波ハザードマップに関する議論の様子
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