「百聞は一見に如かず」の言葉どおり、私たちを取り巻く世界は、日常言語では語りつくせない、さまざまな姿で立ち現れます。そして、土木は環境の枠組みを整え、寡黙に私たちの日々の暮らしを支えています。 しかし、土木の形に見え隠れする技術者たちの思いに、どれほどの人々が気づいているでしょうか。 目に見える世界を正確に写し取ろうとした絵画から生まれた写真という方法で、形に潜む技の気力をとらえたい、さまざまな土木の形に秘められた、構想から完工までの思念の軌跡を読み取りたい。 その思いを抱きつつ、ここに写真展「土木を撮るIV」を開催する運びとなりました。多様な土木の姿に改めて目を向けていただければ幸いです。 |