ITS(高度道路交通システム)に関しては、カーナビゲーションシステム、ETCの普及に代表されるように黎明期から普及期にさしかかりつつあります。
スマートウェイ推進会議(委員長 豊田章一郎)により2004年8月に取りまとめられた提言「ITS、セカンドステージへ」でも、セカンドステージを迎えたITSの積極的推進のため、スマートウェイを具体的に実現していくための方策が提言されました。
これまで土木学会としては、
土木計画学研究委員会に小委員会を設けて平成10年から約5年間推進してきたITS分野の研究開発の実績を土台として、スマートウェイ推進会議の提言やITS世界会議での議論の動向を踏まえつつ、平成16年度から3年間に亘りITSのセカンドステージにふさわしい実践的な研究開発を進めてきました。
財政の厳しい状況で、地域の抱える道路交通諸課題を効果的・効率的に解決するため、地域に即した実践的なITS活用の展開が引き続き求められています。このため、指定する課題に対して現場導入を成果とする研究開発の提案を当該分野の研究開発活動に携わる広範な研究者から募り、審査によって採択された提案について、その提案責任者および共同研究者を土木学会の研究員として委嘱し研究開発を行うものです。