◎平成11年度 土木学会賞受賞者 (敬称略)◎
・功績賞
受賞者:小林 一輔(こばやし かずすけ)
現 職:千葉工業大学工学部土木工学科教授
受賞者:後藤 幸正(ごとう ゆきまさ)
現 職:東北大学名誉教授
受賞者:成岡 昌夫(なるおか まさお)
現 職:名古屋大学名誉教授
受賞者:能町 純雄(のうまち すみお)
現 職:北海道大学名誉教授
受賞者:中瀬 明男(なかせ あきお)
現 職:(株)日建設計特別顧問
受賞者:山根 孟(やまね つとむ)
現 職:東京電力(株)顧問
・技術賞
◎
Tグループ(具体のプロジェクトに関連して、土木技術の発展に顕著な貢献をなした画期的な計画、設計、
または施工等の個別技術に係わる技術)
(1)業績名:世界初の4心円シールド工法による上下二段地下鉄駅の建設
(都営地下鉄12号線六本木駅シールド工事)
受賞者:東京都地下鉄建設(株)、間・青木・アイサワ・徳倉・伊藤建設共同企業体
(2)業績名:人工島のライフラインを支える「神戸港港島トンネル」の建設
受賞者:運輸省第三港湾建設局、神戸市港湾整備局
◎ Uグループ(土木技術の発展に顕著な貢献をなした画期的なプロジェクト)
(1)ダムにおける新たな土砂管理システムの構築
― 奥吉野発電所 旭ダムバイパス放流設備 ―
(2)沖縄やんばる海水揚水発電所の建設
(3)環境を配慮した大都市内鉄道高架橋の建設
― 赤羽駅付近連続立体交差化事業 ―
(4)首都圏の物流体系の再編を担う国際流通港湾の建設
― 外洋に面した大水深海域における常陸那珂港の大規模急速施工 ―
・環境賞
◎
Tグループ(環境への負荷を低減する土木技術・システムを開発・運用し、良好な環境を保全すると共により
豊かな環境の創造に貢献した画期的な業績)
(1)業績名:ゼロエミッションを目指した下水道のトータルシステム
受賞者:横浜市下水道局
(2)業績名:揮発性有機化合物汚染土壌の浄化に関する技術開発と現場への適用
受賞者:大成建設(株)
(3)業績名:自然と共生できるコンクリート技術「エコロクリート」の開発・実用化
受賞者:(財)リバーフロント整備センター、清水建設(株)
(4)業績名:自然を守る心を行動で示した市民「水辺の拡大」雨水浸透事業
受賞者:小金井市
◎ Uグループ(環境の保全・創造に貢献した画期的なプロジェクト)
(1)太田川「魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業」
(2)クウェート国汚染土壌の物理・化学的浄化実証工事
(3)関西国際空港T期事業
(4)北九州エコタウン事業
・論文賞
(1)主 題:橋梁振動特性の高精度推定法と可搬型構造同定システムの開発に関する研究(総合)
受賞者:岡林 隆敏(長崎大学)、山森 和博((株)熊谷組)
(2)主 題:強風下の白波砕波から発生する飛沫量と沿岸域への輸送に関する研究(総合題目)
受賞者:松永 信博(九州大学)、櫨田 操(日本文理大学)、鵜崎 賢一(九州大学)
(3)主 題:強震動を受ける軟弱地盤の地震時挙動と液状化予測への適用に関する研究
受賞者:風間 基樹(東北大学)、柳澤 栄司(東北大学)
(4)主 題:交通混雑・環境を考慮した都市内物流システムの最適化に関する研究(総合題目)
受賞者:谷口 栄一(京都大学)、山田 忠史(関西大学)、則武 通彦(関西大学)
(5)主 題:若材齢コンクリートのクリープ挙動に関する研究(総合題目)
受賞者:入矢 桂史郎((株)大林組)、服部 達也(日本工営(株))、梅原 秀哲(名古屋工業大学)
(6)主 題:垂直縫地ボルトによるトンネル地表面沈下抑止効果の実験と新たな逆解析手法による評価
受賞者:奥田 庸(日本鉄道建設公団)、阿部 敏夫(日本鉄道建設公団)、進士
正人(応用地質(株))
・論文奨励賞
(1)主 題:地震動の位相特性のモデル化(総合題目)
受賞者:室野 剛隆((財)鉄道総合研究所)
(2)主 題:新しい計算手法に基づく混相乱流LESの開発と複雑混相乱流解析への応用(総合題目)
受賞者:二瓶 泰雄(東京理科大学)
(3)主 題:正規圧密粘性土地盤に対するセルフボーリングプレッシャーメータ試験結果の解釈
受賞者:秦 樹一郎(基礎地盤コンサルタンツ(株))
(4)主 題:可視化実験手法による高流動コンクリートの流動性評価に関する基礎的研究
受賞者:浦野 真次(清水建設(株))
(5)論 文:STUDY ON THE WATER DEMAND AND SUPPLY IN CHINA
BASED
ON BUSINESS AS USUAL SCENARIOS
受賞者:金子 慎治((財)地球環境戦略研究機関)
・吉田賞
◎研究業績部門
(1)主 題:コンクリートの体積変化に関する研究
授 賞 者:田澤 榮一(広島大学)
◎論文部門
(1)主 題:物質・エネルギーの生成・移動と変形・応力場に関する連成解析システム
受 賞 者:石田 哲也(東京大学)、前川 宏一(東京大学)
(2)主 題:MOISTURE DISTRIBUTION, DIFFUSION COEFFICIENT
AND
SHRINKAGE OF CEMENT-BASED MATERILS
受 賞 者:綾野 克紀(岡山大学)、阪田 憲次(岡山大学)
・田中賞
◎研究業績部門
(1)対象研究業績:昭和30年代より建設が始まった高速自動車道路、鉄道新幹線などの新技術を要する橋梁、構造物の計画、設計、研究開発、施工管理、および橋梁示方書等の基準類の作成に関して、建設コンサルタントとしての長年にわたる総合的業績
受賞者:横溝 幸雄((株)オリエンタルコンサルタンツ)
(2)対象研究業績:我が国発展期におけるコンクリ−ト橋の設計、施工、構造・材料特性の解析、および技術開発、特に長大プレストレストコンクリ−ト桁橋のカンチレバ−架設、コンクリ−ト斜張橋の開発、コンクリ−ト・ア−チ橋のカンチレバ−架設等の指導的業績
受賞者:百島 祐信((株)リテックエンジニアリング)
◎論文部門
(1)主 題:吊橋ケ−ブルの腐食機構および新防食法に関する研究(総合題目)
受賞者:古家 和彦(広島県道路公社)、北川 信(本州四国連絡橋公団)、中村 俊一(東海大学)、
鈴村 恵太(新日本製鐵(株))、聖生 守雄(新日本製鐵(株))
(2)主 題:東京湾アクアライン橋梁部鋼箱桁橋に発現した渦励振の振動制御
受賞者:吉田 好孝(本州四国連絡橋公団)、藤野 陽三(東京大学)、佐藤 弘史(建設省)、
時田 秀往 (清水建設(株))、三浦 章三郎(三菱重工業(株))
◎作品部門(50音順)
(1)安芸灘大橋(あきなだおおはし)
所 在 地:広島県豊田郡川尻町〜安芸郡下蒲刈町
形 式:3径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋(鋼床版)
橋 長:1175.0m
最大支間長:750.0m
(2)池田へそっ湖大橋(いけだへそっこおおはし)
所 在 地:徳島県三好郡池田町白地〜板野(徳島自動車道)
形 式:PC5径間連続逆ランガ−ア−チ橋
橋 長:705.0m
最大支間長:200.0m
(3)宇品大橋(うじなおおはし)
所 在 地:広島市南区仁保沖町〜宇品海岸3丁目
形 式:単弦ア−チで補剛された3径間連続鋼床版下箱桁
橋 長:550.0m
最大支間長:270.0m
(4)くしもと大橋
所 在 地:和歌山県西牟婁郡串本町大島地内
形 式:中路式鋼2ヒンジア−チ橋(鉄筋コンクリ−ト床版)
橋 長:290.0m
最大支間長:230.0m
(5)新港サ−クルウォ−ク
所 在 地:神奈川県横浜市中区新港地区
形 式:4径間連続鋼トラス橋(床版構造−鋼床版)
橋 長:225.455m
最大支間長:64.100m
(6)第2マクタン橋(Second
Mandaue-Mactan Bridge)
所 在 地:フィリピン共和国マクタン島・セブ島間
形 式:PC3径間連続エクストラド−ズド箱桁橋
橋 長:410.0m
最大支間長:185.0m
(7)鳴瀬川橋梁(なるせがわきょうりょう)
所 在 地:宮城県桃生郡鳴瀬町
形 式:PRC6径間連続フィンバック橋
橋 長:488.92m
最大支間長:85.0m
・技術開発賞
(1)件 名:F-NAVIシールド工法(掘進・覆工同時施工による高速施工)の開発・実用化
受賞者:保坂 尚(東京ガス(株))、後藤 徹(清水建設(株))、高橋 郁夫(清水建設(株))、
宮沢 和夫(清水建設(株))、三谷 典夫((株)小松製作所)
(2)件 名:シ−ルド発進立坑用地の省面積化システムの開発
受賞者:玉木 勉((財)下水道新技術推進機構)、鈴木 茂((財)下水道新技術推進機構)、
安本 匡剛(戸田建設(株))、岩井 義雄(戸田建設(株))、小林 卓矢(戸田建設(株))
(3)件 名:非開削トンネルの新しい構築工法(MMST工法)の開発・実用化
受賞者:今田 徹(東京都立大学)、小笠原 政文(首都高速道路公団)、篠原 満(戸田建設(株))、
望月 修(大成建設(株))、真坂 武憲(鹿島建設(株))
・出版文化賞
(1)山本晃一/著:河道計画の技術史
山海堂 平成11年2月20日発行
(2)篠原 修/文・三沢 博昭/写真:土木造形家 百年の仕事 ―近代土木遺産を訪ねて
新潮社 平成11年4月15日発行
・国際貢献賞
◎日本人
(1)澁谷 實((株)パシフィックコンサルタンツインターナショナル(PCI)
最高顧問)
(2)廣田 孝夫(国際協力銀行 技術顧問)
◎外国人
(1)Felipe F. Cruz (F.F.Cruz&Co社 社長)
・技術功労賞
(1)足立 征一郎 ((株)セイケンエンジニアリング代表取締役)
施工・検査分野
(2)粟田 純司 ((有)粟田建設代表取締役社長)
設計・監理分野、施工・検査分野
(3)石山 敏明 (大成建設(株)国際事業本部(土木)営業部部長)
教育・研究・開発分野、調査・計画分野、施工・検査分野
(4)佐々木 光春 (ジェイアール東日本コンサルタンツ(株)常務取締役東北支店長)
調査・計画分野、設計・監理分野、施工・検査分野
(5)高野 広茂 ((株)高知丸高代表取締役)
教育・研究・開発分野、施工・検査分野
(6)高橋 信夫 (梨子建設(株)顧問)
施工・検査分野
(7)高橋 義光 ((株)奥村組東京本社営業部長)
調査・計画分野、設計・監理分野、施工・検査分野
(8)鳴海 保 (大成建設(株)常任参与)
調査・計画分野、施工・検査分野
(9)山路 弘人 (東北大学大学院工学研究科教務職員)
教育・研究・開発分野、調査・計画分野
・吉田賞選考委員会独自の授与,援助・助成金について
◎吉田研究奨励賞被授与者
(1)研究課題名:塩分環境下におけるコンクリート中鉄筋のマクロセル腐食に関する研究
受賞者:宮里 心一 (東京工業大学)
(2)研究課題名:免震支承〜RC橋脚系構造物の地震時非線形相互作用に関する実験的検討
受賞者:庄司 学 (東京工業大学)
◎委員会が必要と認めた調査研究課題
(1)「第2回材料に関する国際会議(土木学会,カナダ土木学会共同主催)
(2001.8.16〜22)開催のための援助
◎国際研究集会等への派遣
(1)第6回CANMET/ACI主催の国際会議出席
「Superplasticizer and Other Chemical
Admixtures in Concrete」(2000.10.10〜13 ,フランス)
被援助者:菊川 浩治(名城大学)