■ 土木学会 会長紹介

第112代会長

佐々木 葉

SASAKI Yoh

早稲田大学で建築、東京工業大学で景観を学び、2003年より早稲田大学教授。土木学会では学会誌編集委員会、景観・デザイン委員会、D&I委員会の委員長などを経験。NPO郡上八幡水の学校副理事長。博士(工学)。

第112代会長 佐々木 葉(ささき よう)

令和6年度会長プロフィール

現職 早稲田大学理工学術院 教授
生年月日 1961年7月7日

略歴
1984年3月早稲田大学理工学部建築学科 卒業
1986年3月東京工業大学社会開発工学専攻 博土前期課程修了
1986年4月(財)電力中央研究所 研究員
1989年4月東京大学工学部 助手
1992年4月名古屋大学工学部 助手
1995年4月日本福祉大学情報社会科学部 助教授
2003年4月早稲田大学理工学部 教授
土木学会歴
1989年 土木学会入会
2017年 フェロー会員認定
2012年~2014年土木学会誌編集委員会 委員長
2016年~2020年出版文化賞選考委員会 委員長
2017年~2019年土木学会理事
2017年~2023年ダイバーシティ・アンド・インクルージョン推進委員会 委員長
2019年~2020年土木計画学研究委員会 副委員長
2021年~2023年景観・デザイン委員会 委員長
2023年~2024年次期会長
2024.6.14 会長就任挨拶

■ 土木学会第112代会長 会長就任挨拶

土木学会の新しい風景をともに描こう!

この度第112代土木学会会長に就任しました。まずはご推薦、承認くださった皆さんにお礼申し上げます。土木学会にそろそろ女性会長を、という声があったためかと思います。それは、これまで大変永きにわたって土木界における女性の地位向上に尽力されてこられた皆さんの成果の現れであると、素直に喜びたいと思います。

さて、一昨年秋、次期会長候補者に推薦いただく際、所信を示す必要がありました。そこで私はおおよそ次のように述べています。
「土木学会会員としての経験の中でも、土木学会誌編集委員長、D&I委員会委員長としての活動は、土木学会が専門性のみならず人間として実に多様な力をもった人々によって構成されており、その多様性を発揮することが土木学会の強みになることを教えてくれた。初の女性会長が誕生するということは、依然としてマイノリティーである女性技術者や女子学生の希望に、そして土木学会が多様性を重んじているという社会的メッセージとなる。それゆえD&Iの実践に取り組んでいこう。しかしそれは単に女性や外国人といった属性の多様性を重視することではなく、会員一人一人の人としての多様性を尊重することである。また元来土木はそれが形となる地域それぞれの固有性を大切にしてきた。このことを景観デザインの観点から向き合ってきた風土と文化を尊重した土木の仕事を通して広く社会に伝えていこう」

この所信をもとに対話を重ねて、「土木学会の風景を描くプロジェクト」を企画しました。土木界に限らず世界には課題が山積しています。それらを解きほぐしていくためにも、インフラの未来をけん引する土木学会の会員一人一人が、互いを信頼し、自由に交流することが今、求められていると考えます。そして「土木学会という共同体はそのためのインフラである」、と全ての会員と職員が思ったなら、学会活動のかたちも変化し、その風景も新しくなる。そのきっかけとして、「交流の風景」、「広がる仕事の風景」、そして「土木学会のDX」を柱に、些細なことから時間のかかることまで、少し欲張ったプロジェクトに取り組みます。失敗を恐れず、でも遠くに据えたなりたい姿は見失わず。そしてこの学会活動の新しい風が4万人の会員一人一人を通じて土木界に、各地に吹き込まれ、あちこちでアイデアが生まれ、形になっていくといいな、と思っています。1年間どうぞよろしくお願いいたします。

会長室から

 

 

令和 6年度会長特別委員会

「土木学会の風景を描くプロジェクト」