■ 『土木の日』の挨拶
2023年11月18日
11月18日は、「土木の日」です。漢字の「土」と「木」を分解すると、「十」「一」「十」「八」となることと、土木学会の前身である「工学会」の創立記念日にあたる日ということで、1987年に制定されました。この時期には、土木学会の本部と全国8つの各支部が主催し、様々な関連団体の皆様にもご協力をいただき、数多くの土木の日関連行事が開催されます。それぞれの行事が盛大に開催され、多くの方々に土木のことを身近に感じていただき、土木の魅力を向上させることができればと思います。
土木学会では、令和5年度の会長特別プロジェクトである、「土木の魅力向上プロジェクト」を現在展開中です。このプロジェクトを立ち上げた背景としては、土木工学は人々の生活に深く関係しているのにもかかわらず、社会からあまり評価されていないのではないかという問題意識があり、もっと様々な形で「土木の魅力」を発信し、世の中の皆さんに知っていただき、ひいては土木の地位向上に結び付けていきたいとの思いがあります。
今回のプロジェクトを通じて、「自分の言葉で伝える」ことの大切さを改めて実感しています。6月の定時総会の場で発表したコンセプトムービーに、土木学会会長として自らメッセージを発信しました。さらに、土木学会活動とこれまであまり関わりの無かった建設系ユーチューバーの皆さんとの対談動画に会長自らが出演するという取り組みも行いました。発信する方法や媒体についても、発信力のある方の力を借りる、また多くの方が見る媒体を選ぶなどして、様々な方に土木の魅力が伝わるよう工夫しています。
また、土木のステイタスアップを目指し、様々な分野で活躍する土木技師の凄さなどを再認識する活動も進めています。
土木の日を迎えるにあたり、土木に関わる皆さんが、「自分の言葉で」土木の魅力を様々な形で発信することで、土木工学のさらなる発展と、土木技術者の地位向上につながることを祈念します。