公益社団法人土木学会賞平成27年度受賞一覧

■ 平成27年度土木学会賞受賞一覧

功績賞
技術賞
環境賞
研究業績賞
論文賞
論文奨励賞
吉田賞
田中賞
技術開発賞
出版文化賞
国際貢献賞
国際活動奨励賞
国際活動協力賞
技術功労賞

功績賞

家村浩和
　京都大学名誉教授

稲村肇
　政策研究大学院大学客員教授

川島毅
　一般財団法人沿岸技術研究センター理事長

河田惠昭
　関西大学社会安全学部　特別任命教授

草柳俊二
　高知工科大学名誉教授、東京都市大学客員教授、NPO高知社会基盤システムセンター理事長

小松利光
　九州大学名誉教授

津野洋
　大阪産業大学人間環境学部特任教授、京都大学名誉教授

依田照彦
　早稲田大学理工学術院創造理工学部社会環境工学科教授

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技術賞

Ｉグループ

具体的なプロジェクトに関連して、土木技術の発展に顕著な貢献をなし、社会の発展に寄与したと認められる計画、設計、施工または維持管理等の画期的な個別技術。（いわゆる「ハード技術」のみならず、情報、マネジメント、ビジネスモデル、制度の導入等の「ソフト技術」についても対象とする）

御堂筋共同溝事業（上向きシールド工法とＲＳＦセグメント等を採用した設計施工事業）: 国土交通省近畿地方整備局大阪国道事務所，大成・五洋特定建設工事共同企業体
圏央道桶川北本地区函渠その１工事（ハーモニカ工法マルチタイプを採用したアンダーパスの築造）: 国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所，大成・三井住友・大豊特定建設工事共同企業体
列車運行時間帯における地盤変状リスクを低減した新しい非開削線路下横断工法（圏央道・JR高崎線交差部二ツ家こ道橋新設工事　地盤切削JES工法）: 国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所，埼玉県北本県土整備事務所，東日本旅客鉄道㈱上信越工事事務所，鉄建建設㈱関越支店，鹿島建設㈱関東支店，佐藤工業㈱東京支店，ジェイアール東日本コンサルタンツ㈱上信越支店
CIM時代の先駆けとなるフィルダムのICT施工による建設と管理　－胆沢ダム建設事業－: 国土交通省東北地方整備局，鹿島・清水・大本特定建設工事共同企業体
臨海都市部の液状化が懸念される地域における既設改築を伴うジャンクションの建設－　阪神高速大和川線　三宝ジャンクション建設工事　－: 阪神高速道路㈱建設・更新事業本部堺建設部，鹿島建設㈱関西支店，㈱横河ブリッジ大阪支店
東日本大震災で被災した市街地復興プロジェクトを支える復興版ＣＭ方式（女川駅周辺地区の早期復興を実現したチーム女川からの発信）: 独立行政法人都市再生機構，鹿島・オオバ女川町震災復興事業共同企業体，女川町
荷重増による鉄道シールドトンネルの変状に対する恒久的な対策工事－高島トンネル補強工事－: 横浜高速鉄道株式会社，日本シビックコンサルタント(株)，清水・東急建設共同企業体
スリップフォーム工法による世界最大容量ＬＮＧ地上式貯槽の建設－大阪ガス泉北製造所第一工場　５号ＬＮＧタンク設置（土木）工事－: 大阪ガス㈱，㈱大林組

IIグループ

土木技術の発展に顕著な貢献をなし、社会の発展に寄与したと認められる画期的なプロジェクト

人と公共交通優先の歩いて楽しいまちづくり「四条通歩道拡幅事業」: 京都市
首都圏の鉄道輸送サービスを飛躍的に改善する上野東京ライン開業－都心部で数多くの設備改良を行うことにより実現した鉄道ネットワークの再構築－: 東日本旅客鉄道株式会社
ネパール国シンズリ道路建設事業（計画から30年の時をかけて高低差1,300m、全長160kmの山岳道路を完成）: 独立行政法人国際協力機構，ネパール国公共インフラ交通省道路局，日本工営株式会社，間組・大成建設共同企業体，株式会社安藤・間
津波により被災したJR仙石線復旧ならびに仙石・東北本線接続線整備の計画・設計・施工（まちづくりと一体とした早期の復旧に向けた取組み）: 東日本旅客鉄道株式会社，宮城県，仙台市，石巻市，東松島市，独立行政法人都市再生機構
北陸新幹線（長野・金沢間）開業―北信越地域と首都圏・関西圏との連携・交流の画期的な促進―: 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構，東日本旅客鉄道株式会社，西日本旅客鉄道株式会社
生まれ変わる武蔵水路（首都圏の「水の大動脈」の機能を発揮しつつ、施設の長寿命化を実現した改築工事）: 独立行政法人水資源機構

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環境賞

Ｉグループ

環境の保全・創造に資する新技術開発や概念形成・理論構築等に貢献した先進的な土木工学的研究

ナノ磁性除染剤を用いた放射性セシウム汚染焼却飛灰の減容化技術に関する実用化研究: 大成建設株式会社，並木禎尚，ＤＯＷＡエレクトロニクス株式会社

IIグループ

土木技術・システムを開発・運用し、環境の保全・創造に貢献した画期的なプロジェクト

沈下促進工法による東京港新海面処分場Cブロックの延命化事業: 東京都港湾局，五洋建設株式会社
町民の早期帰還を目指す広野町クリーンプロジェクト: 清水建設株式会社，広野町
耳川水系総合土砂管理「耳川をいい川にする～森林とダムと川と海のつながり～」: 宮崎県県土整備部河川課，九州電力株式会社耳川水力整備事務所

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研究業績賞

弾塑性論の新体系－下負荷面モデル－の創出: 橋口公一　九州大学名誉教授

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論文賞

孔あき鋼板ジベルの貫通鉄筋のひずみ挙動とせん断耐力評価 [土木学会論文集A1(構造・地震工学)，Vol.71(2015)No.1]: 中島章典，NGUYEN MINHHAI
時変母数による非定常水文頻度解析手法のモデル選択に関する考察 [土木学会論文集B1(水工学)，Vol.71(2015),No.1,pp.28-42.]: 林敬大，立川康人，椎葉充晴
アーティファクトとしての地域資産と住民のアイデンティティ形成：カテゴリー選択モデルアプローチ [土木学会論文集D1(景観・デザイン)，Vol.71,No.1,pp.10-25,2015]: 小谷仁務，横松宗太
山間寒冷地におけるRC床版のASRと凍害による複合劣化の事例とその検証実験 [土木学会論文集E2（材料・コンクリ―ト構造)，Vol.70,No.3,pp.320-335,2014]: 小林孝一，鹿野裕，六郷恵哲
土のう工法の普及活動を通した未舗装道路整備のBOPビジネス化 [土木学会論文集F5(土木技術者実践)，Vol.71,No1,pp.13-23,2015.]: 福林良典，本庄由紀，木村亮
小型家電リサイクル制度創設における費用対効果分析の意義 [土木学会論文集G(環境)，Vol.70,No.6(環境システム論文集第42巻)]: 杉村佳寿，村上進亮，鵜飼隆広

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論文奨励賞

修正ワイブル応力に基づく鋼部材の地震時脆性破壊発生限界の評価 [土木学会論文集A1，Vol.71,No.2]: 田村洋
即時的津波浸水予測手法の開発と適用 [土木学会論文集B2(海岸工学)，Vol.69(2013),No1,pp.34-47.]: 辰巳大介
幌延深地層研究所の250ｍ調査坑道における掘削損傷領域の経時変化に関する検討 [土木学会論文集Ｃ，Vol.70,No.4,412-423,2014]: 青柳和平
災害による環境変化と共同的実践の変容過程に関する基礎的研究 [土木学会論文集D3（土木計画学），Vol.70，No.5（土木計画学研究・論文集第31巻）]: 小谷仁務
塩害による鉄筋腐食が道路橋RC床版の耐疲労性に及ぼす影響 [土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)，Vol.70(2014),No.2]: 前島拓
煙流動CFDを用いた避難行動シミュレーションによる道路トンネル火災安全性の評価方法 [土木学会論文集F2(地下空間研究)，Vol.70(2014),No.1,pp.1-12,2014年3月.]: 清家美帆
Ａ２Ｏ-Ｏ₃処理水の土壌浸透処理過程における水質変換特性に関する研究 [土木学会論文集G(環境)，2015年,Vol.71,No.1]: 鈴木亮介

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吉田賞

研究業績部門

鈴木基行東北大学: コンクリート構造物の維持管理に関する研究
大津政康熊本大学: AE法と関連する弾性波法を適用したコンクリートの非破壊試験法の確立
佐藤良一広島大学: 鉄筋コンクリート部材の時間依存性挙動に関する研究

論文部門

腐食発生限界塩化物イオン濃度の測定方法とその定量化に関する研究 [土木学会論文集E2，Vol.71,No.2,pp.107-123,2015]: 堀口賢一，山口明伸，丸屋剛，武若耕司

吉田研究奨励賞

川崎佑磨(立命館大学): 電気化学的特性とAE技術をハイブリッドしたRC内部の鉄筋腐食進展モニタリング手法の構築
江口康平(東京理科大学): pHに着目した既設コンクリート構造物の劣化状況の簡易診断方法に関する検討

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田中賞

業績部門

長井正嗣　 (株)ネクスコ東日本エンジニアリング: 鋼橋の構造・設計合理化の推進と性能照査型設計基準の整備および橋梁工学の国際展開
加島聰　一般財団法人橋梁調査会: 大水深・強潮流下での海中基礎の建設　世界の道路橋維持管理に関する課題の取り纏め
越後滋　川田テクノロジーズ(株): 設計計算と架設管理のモダニゼーションと合理化橋および可動橋の普及に関する業績

論文部門

供用後40年経過したPC桁の性状から推定されるPC橋の性能評価 [土木学会論文集、E2(材料・コンクリート構造)　Vol.71、No.3 pp283-302、2015]: 青木圭一(中日本高速道路(株))，渡邉晋也(一社)施工技術総合研究所)，三加崇(三井住友建設(株))，宮永憲一(西日本高速道路(株))，睦好宏史(埼玉大学)
実物大BRRP制震ダンパー開発のための基礎的研究 [土木学会・構造工学論文集　Vol.61A,pp.211-223,2015．3]: 山崎伸介(新日鉄住金エンジニアリング(株))，加藤弘務(大日本コンサルタント（株）中部支社)，宇佐美勉(名城大学総合研究所)，森翔吾(（株）竹中土木)，野呂直以(新日鉄住金エンジニアリング(株))，葛漢彬(名城大学)
定着用膨張材によるCFRPより線とPC鋼より線の定着機構に関する研究 [土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)　Vol.70,No.4]: 原田哲夫(長崎大学)，生田泰清(（株）大島造船所)，佐々木謙二(長崎大学)，大畑裕志(宇部興産（株）)，徳山ミョーキン(第一工業大学)
塩害劣化したプレテンション式PC桁の載荷試験と解析による耐力評価手法の検討 [土木学会論文集 E2　Vol.71,No.4 p.303-322]: 武田健太(長岡技術科学大学)，田中泰司(東京大学)，下村匠(長岡技術科学大学)，山口貴幸(長岡技術科学大学)，陸賢(八千代エンジニヤリング(株))，井林康(長岡工業高等専門学校)，村上祐貴(長岡工業高等専門学校)

作品部門

つばさ橋TSUBASA BRIDGE

企業者：

カンボジア王国公共事業運輸省

設計者：

(株)長大、(株)オリエンタルコンサルタンツグローバル

施工者：

三井住友建設(株)

所在地：

カンボジア国　カンダル州／プレイベン州(ネアックルン)

構造形式：

（上部構造）	(斜張橋)3径間連続ＰＣ斜張橋(エッジガーダー)
	(アプローチ橋)　5径間連続ＰＣコンポ橋
（下部構造）	(斜張橋) 場所打ち杭基礎(主塔φ2.5m、端橋脚(西)φ2.5m、(東)φ1.2m)
	(アプローチ橋) 場所打ち杭基礎(φ1.0～2.0m)

橋長：

2,215m

横浜環状北線トラス橋（大熊川トラス橋）YOKOHAMA EXPRESSWAY NORTH ROUTE TRUSS BRIDGE

企業者：	首都高速道路(株)神奈川建設局
設計者：	(株)千代田コンサルタント、ＩＨＩ・駒井ハルテックＪＶ、(株)フジタ、清水・前田ＪＶ
施工者：	ＩＨＩ・駒井ハルテックＪＶ、(株)フジタ、清水・前田ＪＶ
所在地：	神奈川県横浜市港北区新羽町
構造形式：	（上部構造）単径間鋼床版ダブルデッキトラス橋（下部構造）ＲＣ橋脚2基(ケーソン基礎1基、杭基礎1基)
橋長等：	橋長：158.0m
※橋梁が地域の方々に親しまれるよう「大熊川トラス橋」と平成28年8月に命名された

桶川高架橋The Okegawa Viaduct

企業者：

東日本高速道路(株)関東支社

設計者：

三井住友建設(株)・(株)ピーエス三菱特定工事共同企業体、(株)ドーユー大地

施工者：

三井住友建設(株)・(株)ピーエス三菱特定工事共同企業体、西松建設(株)、(株)大林組

所在地：

埼玉県桶川市～久喜市

構造形式：

（上部構造）	（外回り）	（内回り）
桶川高架橋(第2)	PC13径間連続箱桁橋	PC13径間連続箱桁橋
桶川高架橋(第4)	PC5径間連続箱桁橋	PC5径間連続箱桁橋
栢間桃梨橋(第1)	PC12径間連続箱桁橋	PC11径間連続箱桁橋
栢間桃梨橋(第2)	PC6径間連続箱桁橋	PC6径間連続箱桁橋
（下部構造）　鉄筋コンクリート橋脚、鋼管ソイルセメント杭

橋長：

	（外回り）	（内回り）
桶川高架橋(第2)	585m	585m
桶川高架橋(第4)	217m	217m
栢間桃梨橋(第1)	519.5m	470m
栢間桃梨橋(第2)	237.5m	258m