岩盤斜面の調査と対策 目 次 1. 序 章 1.1 本書の内容と構成 1.1.1 はじめに 1.1.2 本書の内容 1.1.3 本書の編集方針 1.2 岩盤斜面の崩壊実態 1.3 調査・試験の実態 1.4 安定評価・解析の実態 1.5 対策工の実態 2. 岩盤斜面の調査・試験の進め方 2.1 岩盤斜面の調査・試験の流れ 2.1.1 岩盤斜面調査の特徴 2.1.2 調査・試験の目的と段階 2.2 調査・試験計画の着眼点 2.2.1 現地踏査における着眼点 2.2.2 調査・試験計画における着眼点 2.3 岩盤斜面の調査・試験(計測)法 2.3.1 調査・試験法 2.3.2 計 測 法 2.4 最新の調査・試験法 2.4.1 写真解析 2.4.2 合成開口レーダー 2.4.3 熱赤外線 2.4.4 電気・電磁探査 2.4.5 G P S 2.4.6 光ファイバー 2.4.7 アコースティックエミッション,マイクロサイスミシティ 3. 調査と試験結果の整理と評価 3.1 崩壊箇所の特定 3.1.1 地史の把握 3.1.2 相互関連マトリックスによる崩壊パラメータの立案 3.1.3 崩壊箇所特定の手順 3.2 崩壊形態と崩壊規模 3.2.1 地形と地質との関係 3.2.2 斜面規模との関係 3.2.3 到達距離 3.2.4 前兆現象 3.2.5 崩壊時期の予測 3.2.6 崩壊の発生頻度(崩壊の周期性・反復性) 3.3 亀裂・すべり面(不連続面)に関する評価 3.3.1 不連続面の種類 3.3.2 不連続面の調査・試験結果の整理方法 3.4 岩盤強度の評価 3.4.1 逆計算法による岩盤強度の評価 3.4.2 調査・試験による岩盤強度の評価 3.4.3 岩盤分類・指針類等による岩盤強度の評価 3.4.4 逆解析手法による岩盤強度の推定 3.4.5 不連続面の強度の評価 3.4.6 ま と め 3.5 地下水に関する評価 3.5.1 岩盤斜面内の地下水調査概要 3.5.2 岩盤斜面内の降雨に伴う地下水挙動 3.5.3 岩盤斜面内の融雪に伴う地下水挙動 3.5.4 岩盤斜面内の地下水挙動計測と評価 3.6 風化に関する評価 3.6.1 岩盤の風化の概念 3.6.2 岩石の強度低下に及ぼす風化の影響 3.6.3 のり面の風化程度とその評価 4. 岩盤斜面の安定性評価と対策工の考え方 4.1 基本的な考え方 4.2 経験的手法による安定性評価 4.2.1 従来からの経験的手法 4.2.2 現地での経験的判断 [参考]SMR 記入マニュアル(案)とその適用例 4.3 解析による安定性評価 4.3.1 概 説 4.3.2 岩盤斜面のモデル化 4.3.3 極限平衡解析による安定性評価 4.3.4 数値解析による安定性評価 4.4 施工中の観察,計測による安定性評価 4.4.1 岩盤斜面での施工管理 4.4.2 施工中の観察および管理項目 4.4.3 施工中の計測および管理基準 4.4.4 設計変更の必要性の判断 4.5 管理段階の点検・監視からの安全性評価 4.5.1 点検による安定性評価 4.5.2 計測・監視による安全性評価 5. 対策工の設計の考え方 5.1 安定解析法 5.1.1 安定解析法の種類と適用 5.1.2 安定解析における対策工の効果 5.1.3 計画安全率と地山安全率 5.2 風化・劣化の考え方 5.2.1 岩盤斜面での風化やゆるみの進行 5.2.2 自然状態における風化・ゆるみ 5.2.3 掘削直後のゆるみ 5.2.4 切土のり面建設後の風化(劣化)・ゆるみ 5.2.5 風化・劣化を考慮した対策工の考え方 5.2.6 のり面施工中,施工後の留意点 5.3 地震時の安定性評価 5.3.1 地震時の設計が必要な斜面 5.3.2 斜面安定解析における震度法 5.3.3 動的解析による安定性評価 5.4 地下水の影響評価 5.4.1 地下水の影響 5.4.2 地下水対策の考え方 5.5 寒冷地のり面の考え方 5.5.1 寒冷地のり面での崩壊の時期 5.5.2 凍結・融解の岩石強度への影響 5.5.3 岩盤斜面における凍結・融解作用 5.5.4 斜面の変動機構と対策の考え方 5.6 情報化施工 5.6.1 目的と役割 5.6.2 情報化施工の考え方 5.7 景観設計 5.7.1 自然環境の保全 5.7.2 斜面安定工法と緑化および景観 5.7.3 景観評価 5.8 長大のり面対策とのり面縮小化対策 5.8.1 長大のり面対策 5.8.2 のり面縮小化対策 6. 各種対策工の設計・施工・維持管理 6.1 対策工の種類 6.2 対策工の選定フローの概要 6.2.1 選定フローの基本的考え方 6.2.2 施工段階の対策フロー 6.2.3 変状時の対策フロー 6.3 保 護 工 6.3.1 植 生 工 6.3.2 吹付工(モルタル,コンクリート吹付) 6.3.3 張 工 6.3.4 プレキャスト枠工(小型) 6.3.5 蛇 籠 工 6.3.6 編 柵 工 6.4 抑止工(落石に対する抑止力を期待するものも含む) 6.4.1 補強土木(ロックボルトも含む) 6.4.2 のり枠工 6.4.3 擁 壁 工 6.4.4 抑止杭工 6.4.5 グラウンドアンカー工 6.4.6 押え盛土工 6.5 切土工,表面および地下排水工,落石対策工 6.5.1 切 土 工 6.5.2 表面排水工 6.5.3 地下排水工 6.5.4 湧水処理 6.5.5 落石対策工 6.6 最近の新しい工法 6.6.1 環境・景観に配慮した工法 6.6.2 帯状補強土 6.6.3 新しい枠工(大型ブロックも含む) 6.6.4 新素材等のグラウンドアンカー 6.6.5 施工に関する新工法 7. 岩盤斜面の調査・設計・施工事例 7.1 事例概要 7.2 ダムサイト掘削のり面の対策と計測・管理事例 7.2.1 概 要 7.2.2 地質構造 7.2.3 基礎掘削とのり面対策工 7.2.4 のり面の挙動監視 7.2.5 計測データの管理基準値 7.2.6 計測結果と対応 7.3 道路直下の垂直掘削での解析と計測事例 7.3.1 概 要 7.3.2 地質構造 7.3.3 安定解析 7.3.4 発電所掘削 7.3.5 地山挙動の計測と管理 7.3.6 のり面安定性の再検討と追加補強対策 7.3.7 おわりに 7.4 石灰石鉱山における事前対策事例 7.4.1 概 要 7.4.2 調査・試験 7.4.3 解析と設計 7.4.4 計測と管理 7.4.5 ま と め 7.5 自然環境を考慮した華厳の滝の崩壊対策事例 7.5.1 概 要 7.5.2 地 質 7.5.3 対 策 工 7.5.4 観察・計測 7.5.5 管理基準の設定 7.5.6 ま と め 7.6 長大のり面におけるキーブロック解析を利用した対策事例 7.6.1 本事例の特徴 7.6.2 調査の概要 7.6.3 のり面観察・スケッチ 7.6.4 キーブロック解析による安定性評価 7.6.5 対 策 工 7.6.6 ま と め 7.7 断層破砕帯地すべりでの対策事例 7.7.1 本事例の特徴 7.7.2 地形・地質概要 7.7.3 施工中の崩壊に伴う追加調査と設計変更の流れ 7.7.4 最終対策工の設計・施工 7.7.5 不連続面の分布と地下水 7.7.6 ま と め 7.8 変質帯での変状の調査と対策事例(ダム洪水吐部の切土のり面) 7.8.1 概 要 7.8.2 ダム工事概要 7.8.3 地質概要 7.8.4 対策工箇所の変状原因と調査結果 7.8.5 設計と施工 7.8.6 ま と め 7.9 火力発電所敷地造成に伴う情報化施工事例 7.9.1 概 要 7.9.2 地形・地質状況 7.9.3 計測管理 7.9.4 計測結果に基づく対策事例 7.10 高速道路供用後の変状対策事例 7.10.1 概 要 7.10.2 地形・地質状況 7.10.3 変状の状況 7.10.4 対 策 工 7.11 豊浜トンネル坑口岩盤崩壊事故の調査解析事例 7.11.1 崩壊の概要 7.11.2 地質構造および岩盤斜面の状況 7.11.3 崩壊過程に関する解析的検討 7.11.4 崩壊原因の推定 7.11.5 復旧対策 7.11.6 ま と め 8. 今後の課題 (1) 調査・試験 (2) 計 測 (3) 安定性評価に関する課題 (4) 対 策 工 (5) 維持管理 索 引