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　本書では、土木学会創立以来のおよそ100年前後の時間を生き続けた橋を100年橋梁と呼んでいます。100年橋梁は、都会の中で現役で活躍していたり、地域に溶け込んでのどかに佇んでいたり、私たちの普段の生活の中に存在しています。本書では、これらの100年橋梁と橋梁史上、重要な出来事を通じて、歴史的・文化的価値を含む橋の特徴、社会で果たしてきたインフラ施設としての役割、そして技術者の人物像を、当時の社会的背景の関わりの中で紹介しています。さらに、橋梁の設計、施工、架設、維持管理とその長寿命化について、100年橋梁のエピソードを交えて紹介するとともに、過去から現在、そして将来への取り組みを、一般の方にもわかりやすく述べています。
　本書によって、普段何気なく通り過ぎている橋の見方を広げ、私たちの生活を土木技術の面から支えるインフラストラクチャーに興味を持っていただければ幸いです。

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