土木学会・平成16年9月台風21・22号災害緊急調査団派遣について


1.目的
 平成16年9月29日に鹿児島県に上陸した台風21号は、九州、四国、近畿南部等を中心に記録的な豪雨をもたらし、四国山間部、三重県及び和歌山県山間部に土砂災害と浸水被害を発生させた。
 特に三重県宮川村では土砂崩れで7名が行方不明になり5名が遺体で見つかるなどの被害が発生し、同紀伊長島町のJR紀伊線で鉄橋橋脚が流れるなど交通にも大きな被害が発生している。
 その後,同年10月9日に伊豆半島に上陸した台風22号台風では,狩野川流域を中心とした地域において,水災害・土砂災害が発生した.
 土木学会では、辻本哲郎名古屋大学教授を団長とする、土木学会台風21・22号災害調査団を組織して総合的な災害調査に当たる。
 本調査では本災害を、土砂災害を中心とした大規模災害としての視点だけでなく、小流域に発生する深刻な災害としての特徴を持つものとして捉え、学術的視野に立ってこれらを明らかにし、今後の防災対策等に資する事を目的とする。

2.第1回合同視察(台風21号,三重県)
 台風21号による,三重県宮川流域での災害を中心とした合同現地視察を,11月2日(木)に行った.
  第1回合同視察報告(宮川流域,紀伊長島町,海山町)(2004.11.2)

3.第2回合同視察(台風22号,静岡県)
 台風22号による,静岡県狩野川流域での災害を中心とした合同現地視察を,11月12日(金)に行った.まもなく報告Webページをアップロードの予定.

4.調査団
  辻本哲郎 名古屋大学教授(専門:河川工学、水理学)
  連絡先:名古屋大学 講師 鷲見哲也(052-789-4628)
  
  各視察毎に調査団メンバを構成した.(各視察報告を参照)

5.視察後の活動について

本視察を含めた災害全体の整理を,11月10日および11月16日に行った.

本視察のみを反映した報告会は行わず,台風21号災害および22号災害に関係する調査研究の中間報告会を1月17日に予定している.


 
以上


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