令和3年度 土木学会全国大会 オンライン見学会
日時:9月8日(水)12:00~12:45
内容:令和元年東日本台風で被災した箱根エリアの復旧
令和元年10月の東日本台風の豪雨により、箱根では、降り始めからの雨量が1000㎜を超え、山の斜面が崩落。箱根登山鉄道や国道138号で甚大な被害が発生しました。
本見学会では、これら施設の復旧工事について、オンラインで担当者の生の声をお届けします。
Ⅰ 箱根登山鉄道
粘着式鉄道として日本一の急勾配(80/1000)を登る日本有数の山岳鉄道
1919年に開通し100年を超える歴史を有し、2007年に土木学会選奨土木遺産に認定
急傾斜な崩壊斜面に近づくことは困難、かつ高低差が大きいため、崩落箇所下部からの施工ができない状況であった。そのため、全て上部で施工ができる『斜張式架設工法』により工事用桟橋を先行構築し、大型重機等を置くための構台を確保することで、工事を安全かつ円滑に完成させた。
Ⅱ 国道138号(箱根町仙石原)
小田原から箱根を経由し、御殿場へとつながる、東名高速道路を補完する重要路線 国道138号に接する自然斜面において、推定土量約3万㎥の大規模な崩落が発生。通行止めを早期に解除するため、約2ヶ月という短期間で上下2車線通行可能な仮設橋りょう完成させ、現在、洞門構造による災害復旧工事を進めている。