特別講演会
9月8日(水) 10:50~11:50 オンライン講演無料(一般参加可能)
講演題目:持続的未来を確かにするグリーンインフラへの展開
概要
恵沢と自然災害が背中合わせになっている我が国の国土は、気候変動に起因した災害の激甚化に晒されている。これまでの災害防御技術は、工学的知見を動員した営造物によるものであったが、ピークと常態の差が大きく、非連続性の線形を描く激甚化した災害圧力に対応するためには、自然を社会資本財と並べた資本財として位置づけ、自然生態系や地形地物を利活用した手法、つまりグリーンインフラの観点に目を向け、営造物による「緩和戦略」と組み合わされた「適応戦略」の技術を開発し、多重防御の手法を検討することの重要性が高まろうとしている。
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涌井 史郎WAKUI Shiro
造園家。東京農業大学農学部造園学科出身。
(現)東京都市大学 特別教授、 愛知学院大学 経済学部 特任教授、 東京農業大学 中部大学 客員教授、 岐阜県立森林アカデミー 学長、 なごや環境大学 学長などを務めている。多摩田園都市・二子玉川ライズ、ハウステンボスなどのランドスケープ計画、首都高大橋ジャンクション等、数多く作品を残す。また、「首都高速道路構造物の大規模更新のあり方に関する検討会」委員長も経験した。日本造園学会賞、土木学会デザイン賞等も受賞。
9月8日(水) 13:00~14:00 オンライン講演無料(一般参加可能)
講演題目:災害派遣医療現場及び新型コロナ感染症の現状
概要
日本で多発する自然災害に対して、発生直後に危機にさらされた人命をいかに守るか、多くの災害派遣の経験からその医療救護現場対応の最前線といまだ収束が見通せない新型コロナ感染症の現状とその制御についてお話しします。
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梅澤 和夫UMEZAWA Kazuo
東海大学医学部救命救急医学
1965年生まれ。1997年熊本大学大学院医学研究科修了。医学博士。2001年より東海大学医学部救命救急医学。
研究専門分野:細菌学、感染制御学。災害派遣としては新潟県中越地震における医療救護班、日本DMATとして東日本大震災、茨城県鬼怒川豪雨災害、熊本地震に派遣された。新型コロナ感染症の対応、対策策定も行っている。