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干満の差が大きい有明海は大型船の着岸が難しく、三池炭の搬出は、小型船で島原半島南端の口之津港まで運んで、そこで大型船に積み替え、各地へ送られていた。しかし、出炭量が増えるにつれ、大牟田で直接大型船に積み込むことができる港が必要となった。
有明海に大型船が着岸できる港を造るために考え出されたのが、閘門式の港であり、炭鉱の本場イギリスの技術を駆使し、明治41年に竣工した。現在も使用されている閘門の両側には、煉瓦造りのスルーゲートが現存し、むき出しのギアーと支柱に配置された自然石のコーナーストーンが印象的である。
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