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東京都新宿区 |
しょうとくきねんかいがかんまえどおり |
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聖徳記念絵画館前通り |
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平成16年度認定(2004年) |
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聖徳記念絵画館前通りをふくむ明治神宮外苑の道路舗装は、ワービット工法を採用したわが国最初の工事でした(1926年竣工)。ワービット工法とは、下層に粗粒度アスファルトコンクリート(15cm)、上層に富配合のアスファルトモルタル(5cm)を敷いて、上下層を同時に転圧して仕上げる工法です。絵画館前通りには、80年前の舗装が今もなお使われています。これは現存する車道用アスファルト舗装としては最古級のものです。アスファルトは国産品(秋田県豊川産)を、下層のアスファルトコンクリートの主要骨材は相模川で採取した砂利を使用し、当時最新の機械化施工でつくられました。
外苑道路の設計にあたっては、交通や苑地の美観に配慮して、排水管や水道管・電線ケーブル・ガス管をすべて地下埋設し、歩車道分離もおこないました。聖徳記念絵画館前通りの道路遺産は車道のワービット舗装だけでなく、絵画館前の池と統一的につくられたサクラ御影の歩道敷石、山梨県塩山産の花崗岩縁石、L字溝のグレーチングなどに、今ではあまりみられない丁寧な仕上げをみることができます。
絵画館前通りは、竣工当時“絵画館前広場道路”と称され、広場としての機能も期待されていました。現在も東京を代表とする道路景観として親しまれています。
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■ワービット舗装と中心軸線 |
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所在地: |
東京都新宿区 |
竣工年: |
大正15年(1926年) |
構造形式等: |
道路景観および道路舗装。舗装は、ワービット(ワーレナイト・ビチュリシック Warrenite-Bitulithic の略)舗装。 |
授賞理由: |
(1) | 東京を代表する道路景観 |
(2) | ワービット工法を利用したわが国最古級の車道用アスファルト舗装 |
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管理者: |
東京都新宿区 |
グレーチングの位置、歩道敷石(サクラ御影)の真っすぐ通った目地、壁泉の中心そして絵画館の正面中央にのびる線は、楕円公園の長軸と重なり、さらにイチョウ並木の中心線へ至ります。
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■塩山産花崗岩の縁石とグレーチング |
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