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九州の近代土木遺産

鹿狩戸橋
区市町村

宮崎県
西臼杵郡高千穂町

完成年

1931年
(昭和6年)

形式

上路式ソリッドリブアーチ

諸元

橋長:60.3m、最大支間:42.7m

評価情報 鹿狩戸橋は1931(昭和6)年に宮崎県西臼杵郡高千穂町に架けられた上路式ソリッドリブアーチ橋。設計者は増田淳で、戦前の九州に架けられた唯一のソリッドリブアーチ橋である。加賀によると、「それまで外国人任せであった橋梁設計において日本人技術者が登場する大正末期のころ、日本は関東大震災の被害を受け、国を挙げて復興に取り組んでいた。そのような中にあって、各県の嘱託技師として数々の橋梁設計に携わり、目覚ましい活躍をしたのが増田である」とされ、宮崎県には鹿狩戸橋の他に美々津橋も手掛けている。
鹿狩戸橋は完成当時RC床版であったが、1991(平成3)年に鋼床版へと変更された。この変更の際、垂直材同士を連結する縦桁も撤去された。
資料 日本の土木遺産(改訂版)現存する重要な土木構造物2800選ウェブサイト
歴史的鋼橋検索ウェブサイト
宮沢:「鉄筋コンクリート床版から鋼床版への架け替え工事(奥多摩橋、鹿狩戸橋、松丘橋の工事報告)」、宮地技報No.9、p.87、1993.5
加賀ほか:増田淳の橋梁設計手法と設計思想に関する研究、土木史研究講演集Vol.28、pp177-185、2008
令和7年度 土木学会認定 九州の選奨土木遺産「鹿狩戸橋」
(写真)
鹿狩戸橋全景

鹿狩戸橋全景

1934(昭和9)年に完成した美々津橋

1934(昭和9)年に完成した美々津橋

側面図

側面図


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