論文番号
106著者名 浅野敏之・末富博文・古賀尚永
論文題目 平面2次元波打ち帯での局所的砂移動に関する実験
討論者 五洋建設(株)清水琢三
質疑
蛍光砂による砂移動速度の算定法について
砂移動速度は
・定位置での検出数の時間変化から算出するか
・重心位置の変化
から算出することができる。
今回の実験では、本来・の方法が妥当なサンプリング位置・配置を用いながら、時間変化を計測せず、1分間の計測しかなされていない。従って移動方向は正しく計測されているが、速度については適切に計測できていない。検出数の多い砕波帯内と、少ないswash zoneが同じ移動速度を持つという結論は、この実験からは導出できないように思われる。方向を限定して議論すべきと考える。
回答
swash zoneの漂砂量の測定は、空間スケール(対応して時間スケールも)の大きな現地ではともかく、室内実験では漂砂量および地形の空間的一様性が短時間に擾乱を受けやすく、・の時間変化を求めることは困難であった。・の方法でも移動速度は十分に計測できると考える。