論文番号 117

著者名 宇多高明・三澤博敬・松井初男

論文題目 静岡海岸におけるsand bodyの移動現象のignitionについて

討論者 河田恵昭(京大防災研)

質疑

 河口部での砂利採取の影響は粒径が変わるなどして、海底漂砂量の変化として連続的に現れているのか。安倍川は河口部付近で勾配1/250と急流であり、流砂量と漂砂量の粒径分布は砂利を中心にかなり似ており、連続的と考えてよい。しかし、これは安倍川に適用できる結果である。

回答

 砂利採取に伴う河口部および海岸での粒径の変化についてはデータがないため不明である。確かに指摘の通り、安倍川の河床材料と海岸の材料は非常によくにており、あたかも安倍川が河口で90゜向きを変えてそのまま静岡海岸に続くような状態にある。この結果は、扇状地海岸で共通する現象と考えられる。

 

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