論文番号
123著者名 宇多高明,竹内正幸,筒井胤雄
論文題目 暗渠と人工リーフを併用した新しい河口処理工に関する実験的検討
訂正
論文中の図−5、図−8にミスがあり、図−5を8に、図−8を5に入れ換えるのが正しい。
討論者 東京建設コンサルタント 九州支店 松浦元哉
質疑
導流堤方式を用いず暗渠とした理由
導流堤の方がオープンで経済性及び閉塞等の問題も少ないのではないか
回答
七里御浜海岸では漂砂の非常に活発な範囲の沖側の限界は水深約12mにあるから、汀線付近や先端水深が2〜3mの平行導流堤を延ばしても、導流堤先端からの漂砂の回り込みが著しく結果として河口の維持は困難となる。水深12mに達するまでの堤長100m以上の平行導流堤を伸ばせば漂砂の回り込みは阻止できるが、急深な海岸であるがゆえに十分な耐波設計を行う上でかなり高価になる。
また、他の工法として離岸堤もあるが、この方式をこの海岸に適用することは設置水深が大きいことから消破ブロックの沈下・散乱などに対する安定性の維持が難しく、また過剰に土砂が堆積しては河川水の流下の障害となる恐れがあることからこの方式も難しいと考えられる。