論文番号
136著者名 西 隆一郎
論文題目 砂丘浸食機構とモデル化について
討論者 高木利光(株、アイエヌエ-)
質疑
1. 締固め前と後での空隙率を調べていたら教えてください。
2. 漂砂量を見積もる時に、空隙率をどのように考慮しているか。
回答
1. 実験を行った時は浸食断面形状の変化に主眼が置かれていたために、空隙率の変化については測定していない。通常、海浜変形の実験時には空隙率の測定は行わないので、空隙率についてはプロファイルの解析時に締まり度との関連で重要な役割をすることに気付く結果となった。ただし、普通プロファイルの変化の数値計算をするときには、空隙率による誤差は、漂砂量係数の補正で相殺されてしまうために空隙率の議論を行うことが少ないと思われる。
2. 空隙率については、砂丘に2時間バイブレ-タ-を作用させて十分に締めて造られたにしても、0.2より大きい程度の値になるものと思われた。
地形デ-タ解析を通して空隙率を計っておけばよいことに気付いたが、海浜断面上の多点において空隙率を測定することは実際上難しい。そこで、空隙率を陰に表わすと考えられる締まり度を測定する手法を考案し測定を行ってみた(西、1995、海工)。その後、実験室内で波浪作用前後に海浜の締まり度を測定し、岸沖漂砂量の補正について考察しようとした(西、199年度西部支部研究発表会)。ただし、最も正確に岸沖漂砂量を求めるためには、空間的に密に空隙率が直接測定される必要があることは理解しているが、今のところそのような計測例を筆者は知らない。