論文番号 144

著者名 平石哲也・金澤 實・桝本達也・佐藤一央

論文題目 多方向不規則波の護岸越波量の数値計算

討論者 清水琢三(五洋建設(株))

質疑

図−6のq*/qoの実験値が森屋(1994)の研究に比べて変動が大きいことについて,長周期波の影響はなかったか? 造波機と護岸が平行になっており,しかも一様水深で実験されているため,造波機と護岸の間で共振を起こしていないか? 自由長周期波は波と位相の関係から水位が高いときに大きい波が作用する可能性があるので注意が必要である.護岸沿いの長周期波を含む水位変動をチェックすべきではないか.

回答

長時間にわたる波の解析を行っていないので,水槽固有の長周期水位変動については明瞭ではない.ただ長周期波に関する実験を同一水槽内で実施したときには,模型と造波板間に明瞭な重複波モ−ドは現れなかった.今回の実験は比較的前面水深の深い護岸を対象としており,長周期波の影響は小さいものと考えられる.

 

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