論文番号 170

著者名 谷本勝利、古川浩司、中村廣昭

論文題目 混成堤直立部の滑動時の流体抵抗力と滑動量算定モデル

討論者 藤原隆一(東洋建設()、鳴尾研究所)

質疑

 滑動するような時には、越波を生じるようになると考えられますが、天端面にも前面、底面波力より位相は若干遅れるもののかなり大きな打ち込み圧が作用します。このような力をモデルに取り込んでいく予定はありますか。

回答

 ご指摘のように、滑動時には天端面に越波による打ち込み波力が作用すると考えるのが一般的です。特に、滑動現象は、波力が滑動抵抗力を上回ったとき、その余剰の力によって生じますから、滑動の量的評価には打ち込み波力等の二次的な力も大きな影響を与えることが推測されます。今回は、滑動時の流体抵抗力の影響に重点をおきましたので省略しましたが、今後、討論者のご研究などを参考にしながら、それを取り入れたモデルへ発展させたいと考えています。

 

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