論文番号
176著者名 織田幸伸・小林昭男
論文題目 多方向波の非線形干渉による作業船の長周期動揺
討論者 合田良実(横浜国大)
質疑
多方向不規則波のときにsurgingの1/3最大振幅はどのくらいであったか.
(図-6(a)のスペクトルより概算すると60cm程度となりそう)
回答
会場では,10cm程度と回答したが,規則波の場合との勘違いであった.実際は,片振幅で20〜30cm程度であり,図-6(a)から算出した値とほぼ一致する.
討論者 池野正明(電力中央研究所)
質疑
近似式の周波数間・方向間の近似の使い分けは,何を根拠に決定したのか.
回答
まず,図-7で(a)と(c)および(a)と(d)を比較したところ,ωi>10radかつωj>10radの部分では(d)が,それ以外のところでは(c)が,(a)とほぼ一致していたため,ω=10rad付近を敷居値と予想した.このω=10radとなる場合の波長と浮体の大きさを比較したところ,波長が浮体長の1/2となっていた.ただし,入射角の違いによってこの敷居値が若干ずれることからさらに詳しく比較したところ,波長のx軸(浮体の長軸)への投影長が浮体長の1/2となっていたため,今回の近似方法を決定した.