論文番号
208著者名 朴 佑善・高橋重雄・鈴木高二朗・姜 閏求
論文題目 波−地盤−構造物の相互作用に関する有限要素解析
討論者 間瀬肇(京大、防災研)
質疑
1.山本の理論解は波は微小振幅波理論によってkを与え、地盤内の特性を求める。本理論はカップリングにより求めているのでkは微小振幅波理論の値とは異なる。以上のように波の条件は少し異なるが、図では地盤内部の特性は一致していた。これは地盤の波への影響は少ないケースだったのか。
2.地盤応答の波浪への影響、例えば波数の変化を調べていたら教えて欲しい。
回答
1.1978年のYamamotoの論文では地盤の影響による波数kの変化を考慮していませんが、1983年の論文では、一旦地盤の変化を計算した後、新たな地盤条件の上で、波数kを計算し、さらにこのような計算を収束するまで繰り返すということを行っています。本論文の計算では地盤の波部に対する影響を考慮してYamamotoの解を計算し、その解を境界条件として用いているので、うまく計算できているわけです。
2.本論文では地盤の影響による波数kの変化を計算していません。地盤の影響による波数kの変化については、1983年および85年のYamamotoの論文を参考にしていただけると良いと思います。
参考論文
Yamamoto,T.,Koning.H.L.,Sellmeijer,H.,and van Hijum,E.(1978): On the response of a poro-elastic bed to water waves, J.Fluid Mech.,Vol.87, Part 1,pp.193-206.
Yamamoto,T.(1983): On the response of coulomb-damped poroelastic bed to water waves,Marine Geotechnology., Vol.5,No.2,pp.93-130.
Yamamoto,T.and Takahashi,S.(1985): Wave damping by soil motion, ASCE, WW, Vol.111,No.1,pp.62-77.
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