論文番号
225著者名 田中昌宏 G.S.Stelling A.Markus
論文題目
東京湾の残差流のシミュレーションとそれが水質解析に及ぼす影響について討論者
金子明成((株)日科技研)質疑
1.クリープ補正は物理的に理解できるが、計算の一部にこれを導入して数学的に問題は生じないか?
例えば流量収支、河川からの流入と湾口からの流出はつりあっているのか?回答
クリープ補正は保存性の優れた有限体積法を用いており、質量保存等に問題はない。
質疑
2.東京湾で湾口の下から海水が流入して、鉛直方向に上昇し表層に出て再び湾口へ出て行くことが良く言われるが、これは再現できているのか?
回答
2.いわゆる“エスチャリー循環”を差していると考えられるが、当然再現されている。エスチャリー循環は、基本的には沖の密度の大きい水と河口に近い密度の軽い水の重力循環によって形成されており、対極的には非常に簡単な機構でできる流れである。したがって、モデルがバロクリニックモードを考慮していれば、当然再現される流れである。
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