論文番号
234著者名 井上雅夫・鉄川 精・島田広昭・柄谷友香
論文題目 生物との共生をめざした人工磯の地形とその造成素材について
討論者 細井由彦(鳥取大学工学部)
質疑
生物との共生をめざす人工磯として、どのような事を目標とすればよいのか、ご意見をおうかがいしたい。
回答
ご討議いただきありがとうございました。大変重要な問題でありますが、普遍的な目標を設定することは大変難しいことと思います。したがいまして、私どもが研究の対象としております淡輪・箱作海岸の人工磯について、その基本的な考え方を述べさせていただきます。
この人工磯は、せんなん里海公園の中核施設であり、環境教育の場として計画されているものであります。具体的には磯観察などの利用に供されるものであります。このため、この人工磯では生息生物の多様性を高めることが最大の目標でありますが、その持続性も不可欠であります。これは、教育・公園施設としてのフルシーズン利用を考慮しているからであります。要するに、私どもが目標としていることは、人工磯における生物の多様性とその持続性であります。