論文番号 251

著者名 村上仁士 伊藤禎彦 水口裕之 上月康則 北岡茂樹 豊田裕作

論文題目 海岸構造物としての多孔質コンクリートにおける付着生物の発達

討論者 田中博通 (東海大 海洋学部)

質疑

 1.付着細菌数のカウント方法

回答

 引き上げたポーラスコンクリートを島津製作所製の100t万能試験機により圧縮破壊し,ハンマーなどによって砕いたあと,それを表層部と内部に分けた.ここで表層部とはコンクリート表面から2cmの層を指し,内部とはそれ以外の部分を意味している.それぞれ蒸留水1l 使用し,ブラシをかけて付着懸濁物質を落とす.それによって得られた試料水をスターラーで撹拌し,付着物質などを試料水中に浮遊させる.その試料水を好気性細菌については,アンダーソン培地を嫌気性細菌については,肉エキス寒天培地を用いた希釈平板法によって測定した.本研究では,担体一個体あたりの機能について評価検討が行えるように,単位体積あたりで表示した.

質疑

 2.欠測の理由

回答

 図−4のa)付着好気性細菌数の1カ月目のタイヤの欠測理由は,この時点でタイヤにおいての菌数の測定方法を確立していなかったためである.図−4のb)付着嫌気性細菌数の1カ月目の欠測理由は,好気性細菌だけでなく嫌気性細菌も存在しているのではないかと考えられ,2カ月目から測定をはじめた.

 

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