論文番号
41著者名 山下俊彦、金戸俊道、木下大也、関口信一郎、國田淳、渥美洋一
論文題目 苫小牧沿岸における長周期流速変動特性
訂正
図―7、図―9の風速の単位にミスがあり、cm/sではなくm/sが正しい。
討論者 佐藤慎司(建設省 土木研究所)
質疑
風による流れのみでなく、他の要因による流れも重合していると思われるので、平均水位の変化についても(データがあれば)検討していただきたい。
回答
流れと風との相関は良いときと悪いときがあり、ここで対象にした長周期流速変動の主な要因の一つとして風を考えています。今後、平均水位変化のデータも含めより詳細な解析を行い、砕波帯外の深い水深帯の流速変動特性を明らかにしていきたいと思います。
討論者 八木宏(東工大 土木)
質疑
Station間にタイムラグがある以上、流れの波動モードと考えるのが自然ではないか。
風の空間構造とか陸棚波の移動速度を算出するべきではないか。
回答
本研究で対象としている流速変動は、約2.0km/hで西へ伝播しており、波動モードを持っている。この要因としては、ご指摘の風の空間構造、陸棚波等が考えられると思う。ここでは、風の空間構造を同心円状ときわめて単純にモデル化し、実測の風速の時系列を用いて、コリオリ力を考慮した数値解析を行い、実測と同程度(2.5km/h)の伝播速度が得られています。この要因が、主に風の空間構造によるのか、陸棚波によるものかは現在よくわかっていません。今後、より実際に近い風の空間構造を用いた解析も行い、さらに検討を加えたいと思います。