論文番号
69著者名 小松利光・上杉達雄・安達貴浩・松岡弘文・坂元浩二・大和則夫・朝田将
論文題目 川内川における塩水遡上の人工制御に関する研究
討論者 二瓶泰雄(東工大・情理工)
質疑
1) 気泡噴流を発生させる位置をどのように決定したか?
2) 気泡噴流中の気泡径はどの程度の大きさだったか?
回答
1) 論文に掲載した現地実験では、気泡噴流を河口より12.4km上流の天大橋付近の断面より発生させています。気泡噴流の発生断面をこの断面に決定した理由の詳細については論文の3.2節において説明を行っていますので、参照してください。
2) 本研究では、「気泡発生断面の塩・淡成層が鉛直方向に十分混合された場合、実河川ではどの程度の塩水侵入軽減効果が得られるか」という問題について検討することを主目的としています。気泡噴流を用いて、より効率的に塩水侵入軽減効果を得ようとする場合には、最適な気泡径を議論する必要がありますが、予備実験の結果、現実的なコストの範囲で気泡発生断面の塩・淡成層が鉛直方向に十分混合されることが確認されたため、現時点では、気泡径の計測及び最適な気泡径についての検討は行っておりません。