論文番号
87著者名 笹島隆彦 早川哲也 吉野真史 後藤智明
論文題目 海氷存在時における風波の周波数スペクトル特性
討論者 畑田佳男(愛媛大 工学部環境建設工学科)
質疑
1 海氷が存在しても、風波は発達するのでしょうか.
回答
海域全体が海氷で覆われている場合は、風波はほとんど発達しないと考えられます.しかし、オホーツク海の海氷量は年々減少傾向にあり、海域が海氷により十分覆われない状況が良く見られるようになりました。このような状況では、風波が発達すると考えられます.また、現地の観測データからも、波浪の発達が確認されています.
質疑
2 観測結果から得られたfmとJONSWAPまたはP.M.スペクトルから推定されるfmの関係は、どんなものでしょうか.
回答
論文中の図−2のとおりです.ピーク周波数と有義波周波数の関係に関しては、海氷がある場合とない場合での明確な差は見られませんでした.ただし、海氷が存在する場合の観測周期が比較的長いので、ピーク周波数は小さくなる傾向にあります.