論文番号
88筆者名 湯浅一郎・高橋 暁・宝田盛康・灘井章嗣
題目 大阪湾における循環流・潮汐フロントの変動構造
討論者 安田孝志(岐阜大学工学部)
質疑
流速値の精度は、電波の交差角や海面からの反射特性の影響を受けると思われるが、これらに対する検証、精度評価をいかにして行っているか。
回答
これまで、かなり多くの海域で現場に流速計を設置して測定したデータと、HFレーダーのデータを比較する作業が行われてきており、その蓄積から、一般的な傾向はわかってきている。それによると、交差角は、20度よりちいさくなると精度がかなり悪くなるので、その領域のデータは使用していない。また海面特性の影響は、少々の風や波では大きな影響はないことがわかってきている。
とはいえ、できるだけシートルースを行い、そのデータと比較しながら検証することが望ましいことは言うまでもない。