論文番号 98

著者名 浅野敏之・松岡昌夫

論文題目 浜崖の形成過程に着目した2次元海浜変形に関する研究

討論者 中央大学・服部昌太郎

質疑

 漂砂量分布Q(x)には、swash zoneでの遡上波、特にその先端付近の急激な掃流力変動が大きく影響すると思われる。この様なことを基礎に指数nの検討を行う必要があると思います。この点についてのお考えをお聞かせください。

回答

 ご指摘のように3.のモデルでは指数nを先験的に与えているだけである。4.の遡上端を移動境界として流体場を時間依存型で計算するモデルでは、Q(x)の分布が出てくるが、詳細については現在のところ完成していない。

 

討論者 五洋建設(株)  清水琢三

質疑

 (1) S-BEACHのモデルでバーの頂高が-2mで頭打ちになっているのはなぜか。

 (2) 遡上端を移動境界とするモデルでは、浜崖が形成された後、最大遡上端より上部が崩壊する過程を境界条件として取り込んでいるのか。

回答

 (2) 最大遡上端が位置するメッシュとそれより1メッシュ上の砂面高の間の勾配が砂の安息角を越えた場合にのみ、安息角に移行するように崩壊が起こるとしているので、最大遡上端より岸側の数メッシュ区間で順次‘浜崖’地形に移行していく。数メッシュ区間が一時に崩壊状態になることはない。

 

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