土木学会では,コンクリート関連の品質規格および試験方法を土木学会規準として制定してきた。土木学会規準の内容はコンクリート委員会が責任を負うものである。土木学会規準は,関連する日本工業規格(JIS,現:日本産業規格)とともに整備されてきており,1991年よりコンクリート標準示方書[規準編](以下,規準編)として発刊されるようになった。さらに,その後,JISがSI単位系を用いるために大幅に改正されたこと,新たに制定された土木学会規準も相当数になっていること,統合,改訂,廃止された土木学会規準や関連規準があることなどにより,規準編の改訂が2年または3年ごとに行われることになった。
規準編では,全ての土木学会規準を掲載するとともに,利用者の便を図ることを目的として,できるだけ多くのコンクリート関連のJIS等の規格・規準も掲載することにしている。しかし,ページ数がかなり増えることから,2002年版から土木学会規準とJIS等の関連規準を2つに分けてA4版サイズの分冊化とした。土木学会規準以外の規格・規準類については,コンクリート標準示方書との関係が深いJISや日本コンクリート工学会の規準等のように,重要と判断されたもののみを掲載し,利用される機会が少ないと考えられるものは表題のみを目次に示すこととした。以降,この出版形態は2018年版まで引き継がれている。