都市の移動風景を再生する研究セミナー

交通まちづくり研究小委員会(代表:原田昇)と,地域のための景観マネジメントWS(代表:佐々木葉)では合同で,「都市の移動風景を再生する」と題した研究セミナーを3月28日(土)に本郷で開催します.
年度末のお忙しい時期だとは思いますが,皆さんふるってご参加いただけると嬉しいです.

不明な点がございましたら,羽藤までお気軽にご連絡ください.

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第二回交通まちづくり研究会 -都市の移動風景を再生する-
主催:交通まちづくり研究小委員会・地域のための景観マネジメントWS
共催:東京大学持続再生都市GCOE

日時:2009年3月28日(土) 1300-1730
場所:東京大学工学部1号館15番講義室
http://www.civil.t.u-tokyo.ac.jp/contact/map-detail.html
参加費:1000円(資料代)
申し込み先:東京大学 都市工学専攻 都市生活学研究室 黒田由佳
3月23日までにお申し込みください.
E:kuroda[at]bin.t.u-tokyo.ac.jp / T:03-5841-8391

趣旨:本研究会では,交通まちづくり研究と景観研究について,各地で奮闘している学生・実務者・研究者が分野横断的に集い,実際の現場で行っている人間中心の移動風景再生の試みについて,掘り下げた討議を考えたい.都市の移動風景を再生するための方法論のついて俯瞰的な視座を得ることを目的に開催する.交通まちづくりや地域の風景をとりまく社会の状況は激変している.このセミナーでは景観と交通の融合的なまちづくり論を通して,私たちに何ができるかを考えてみたい.

プログラム:
1300-1320
1.問題提起1 交通まちづくりの新たな潮流   原田 昇(東京大学)
2.問題提起2 風景はマネジメントで再生可能か 佐々木葉(早稲田大学)

1320-1420
3.基調討議  都市の移動風景を再生する
  篠原修(政策研究大学大学)×羽藤英二(東京大学)
概要:従前の数理的なアプローチによるプラニングはそれだけで人口減少時代のモビリティを果たして本当に描ききれるだろうか?実像として立ち上がっていく移動風景のデザインを通じて行われる住民との対話とその連鎖的なまちづくりの方法論について,定量的なプラニングやマネジメントの方法論から批判的な考察を行うことで,地域の移動風景の未来について私たちが何をすべきか,今改めて議論してみたい.

1430-1530
3.モビリティデザイン ー地方の交通と移動風景を再生する試みー
概要:地方が自らつくっていく新しい形の公共交通に焦点をあて,コミュニティの中の移動風景の再生とそのデザインについてここでは考えたい.具体的には金沢で既に導入されているコミュニティバスと,札幌と松山で導入検討がなされているコミュニティバイクについて学生と専門家が議論を行う.
1)ふらっとバスをインストールする(金沢)
  安江雪菜(計画情報研究所)×轟直希(金沢大学D1)
2)自転車共同利用をデザインする(札幌と松山)
  澤充隆(ドーコン)×浦田淳司(東京大学M1)

1600-1720
4.パネルディスカッション
  交通まちづくり,その人間中心の交通再生の試み概要:私たちは,人間中心の交通をどのように再生していくべきだろう
か.望月氏からは人間中心の交通再生についてフランスの事例を中心にわが国の課題をご説明いただいた上で,自転車のまちづくりに金沢の現場で奮闘してきた三国氏から現場の工夫の事例を紹介してもらう.さらに松井氏からはそうした市民中心の交通まちづくりの動きをサポートする国の仕組みの設計や各地の動きについて概説いただいた上で,佐々木氏らの景観マネジメントWSの議論を下敷きに交通と景観の融合的なまちづくり論についての議論を掘り下げて行いたい.
  司会   :原田昇(東京大学)
  パネリスト:三国千秋(NPO 地球の友代表)
        松井直人(国土交通省 都市・街路交通施設課長)
        望月真一(アトリエUDI都市設計研究所)
        佐々木葉(早稲田大学)
1720-1730
5.おわりに               羽藤英二(東京大学)
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