サマースクール「都市間交通を考える2009」

主催:都市間交通研究会        
(代表 奥村 誠 東北大学教授 )
(幹事 塚井誠人 広島大学准教授)

日時:平成21年9月25日(金)13:00~9月27日(日)15:00
場所:広島大学東広島キャンパス 学士会館、教育学部講義室
(新幹線東広島駅からタクシー20分、山陽本線西条駅からバス15分広大中央口徒
歩5分)
対象:都市間交通研究に興味のある学部生・大学院生
定員:25名
参加費:15,000円(2泊6食と2日間の懇親会の実費を含む)
申込み:8月8日までに,広島大学 塚井誠人(mtukai@hiroshima-u.ac.jp)あてに,氏名,所属,学年,連絡先アドレスなどをメールでお知らせください.

趣旨:産業活動のグローバル化が進む中,日本においても経済活動はひとつの都市の中では収まらなくなり,多くの人々が業務のために国内外の都市間を移動しています.国内航空や新幹線のサービス向上や高速道路網の地方部への進展により,これまでは行きにくかったような観光地にも,安価に気軽に出かけられるようになってきました.一方で,インターネットの普及により企業では出張業務が減少しており,人口の本格的な減少と相まって,国内の旅客流動は減少するという予測もあり,現在構想されている新幹線のさらなる整備が本当に必要か?という問いに対しても,確定的な答えがあるわけではありません.
このような問題を考えるためには,都市間交通の分析や研究を強化していくことが必要ですが,歴史的に蓄積のある都市交通計画に比べると,まだまだ十分な研究が行われているとはいえません.それは調査が難しく,十分なデータが収集されていなかったことのほか,便の頻度がサービスのレベルを大きく作用していること,旅行者が必ずしも完全な情報を持って行動していないことなどに起因して,都市交通計画で使われているモデルをうまく適用できなかったことが原因となっています.
本スクールでは,このような都市間交通の特徴,利用できるデータの特徴を紹介し,それらに対応するためのモデリング手法の紹介を行い,データ集計や行動モデル作成の実習を通して,都市間交通に興味のある学生諸君の研究活動をアシストすることを目的としています.3回目の本年度は過去2階の経験を踏まえ、演習を充実させるとともに,鉄道業界の実務者からの話題提供、都市間ネットワーク計画論など多面的な内容となるように企画しています.
ここで扱う手法は,都市間交通以外のフィールドでも役立つものです.夏休み最後の週末ですが,ぜひ奮って参加をしていただきますよう,よろしくお願いします.

スケジュール(案)おおよそのイメージです.今後変更することがあります
9月25日(金)
12:30~13:00 受付
13:00~13:20 開催のあいさつ,本サマースクールの趣旨(東北大学 奥村)
13:20~14:10 都市間交通の歴史と役割(東京大学 加藤)
(休憩)
14:30~15:30 交通サービスレベルのデータと集計方法(広島大学 塚井)
15:30~16:20 集計分析のグループ編成・演習テーマ設定
16:20~17:50 集計分析演習(グループ)
18:00~    夕食・懇親会

9月26日(土)
9:00~10:30 集計分析演習発表会
(休憩)
10:40~11:30 都市間交通行動のモデル分析方法(東京工業大学 福田)
11:30~12:20 都市間交通行動の特徴(政策研究大学院大学 日比野)
(昼食)
13:20~14:20 幹線交通の需要予測手法(鉄道総研 柴田)
14:20~15:10 都市間交通政策の最適化 (大阪産業大学 波床)
(休憩)
15:30~16:20 モデル分析のためのデータ整備方法(広島大学 塚井)
16:20~16:50 モデル分析のグループ編成・演習テーマ設定
16:50~17:50 モデル分析演習(1)(グループ)
18:00~    夕食・懇親会

9月27日(日)
9:00~9:50 国内航空輸送の現状と需要予測手法(社会システム 山下)
9:50~10:20 都市間交通研究の今後(東北大学 奥村)
(休憩)
10:40~12:10 モデル分析作業演習(2)(グループ)
(昼食)
13:10~14:40 モデル分析演習発表会 
14:40~15:00 閉会式

・ 自分のノートPCを持参できる人は,お持ちください.

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