開催概要
都市を計画する力を取り戻す
これまで成長・拡大を前提としてきた日本の都市計画は本格的な人口減少社会を
迎え、その状況下で発生した東日本大震災からの復興過程では多くの矛 盾や課
題に直面している。また自生的秩序を重視するネオリベラリズムの経済政策に
よって大規模な都市開発が進んだり、市民による自発的で小規模な 空間の改変
や利活用が行われたりするなど、都市開発の概念は多様化している。このような
状況下で都市計画の本質的な役割が問い直されており、改め て都市•地域の未来
を描き、行動することが求められている 。
早稲田まちづくりシンポジウムは、空間計画の専門家や実践者によって、理想像
だけでなくそれに向けた実行力をもった取り組みについて議論する場で ある。
「都市を計画する必要などあるのか」という問いがある中で、都市を計画する力
は、あらゆる主体にとって取り戻すべきものだと考える。今回は 過去から現
在、近未来に至る様々な時代、様々な規模の実践的取り組みを一堂に会して、こ
れからの都市計画の概念を再考したい。
早稲田まちづくりシンポジウム2014実 行委員長 市川均
開催日時:2014年7月 12日(土)
会場 :早稲田大学国際会議場・井深大記念ホール(東京都新宿区西早稲田1-20-14)
参加費 :一般¥3,000 / 早稲田都市計画フォーラム会員¥2,000 / 学生無料
申し込み:参加ご希望の方はWebの申込フォームまたはFAX にてお申し込み下さい
http://www.toshiforum.arch.waseda.ac.jp/sympo.html
プログラム:
09:30 開会あいさつ
佐藤滋 早稲田大学 都市・地域研所所長
09:40 基調講演
田中 滋夫 株式会社都市デザイン 代表「都市空間を形成する力」
10:40 第一部 「空間の小ささとさわりやすさについて-ネオリベラリズムの都市における空間と開発-」
パネリスト・鼎談形式
三浦 丈典 設計事務所スターパイロッツ 代表
中島 直人 慶応義塾大学 環境情報学部 准教授
福井 恒明 法政大学 都市環境デザイン工学科 教授
コーディネーター
饗庭 伸 首都大学東京 都市環境学部建築都市コース 准教授
(12:10-13:10 昼休憩)
13:10 第二部 「もうひとつの都市を計画する力」
パネリスト
金野 幸雄 一般社団法人ノオト代表・流通科学大学 特任教授
後藤 治 工学院大学 建築学部 建築デザイン学科 教授
平野 勝也 東北大学工学部 建築・社会環境工学科 准教授
コーディネーター
市川 均アーキネットデザイン 代表
益尾 孝祐アルセッド建築研究所
(15:10-15:30 休憩)
15:10 第三部 都市・地域の未来:状況を超える思考と実践
パネリスト
廣瀬 俊介 ランドスケイプデザイナー、風土形成事務所主宰/東京大学空間 情報科学研究センター協力研究員
鈴木 さち 東北大学工学研究科都市・建築学専攻博士課程/Risk & Architecture Workshop Ishinomaki 代表
コーディネーター
真野 洋介 東京工業大学大学院社会工学専攻 准教授
阿部 俊彦 住まいまちづくりデザインワークス 代表
17:00 総括議論・閉会にかえて
田中滋夫+市川均+饗庭伸+益尾孝祐+真野洋介
(17:30閉会)