●ユニバーサルデザイン
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ユニバーサルデザインは、ノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス教授が製品や環境をデザインや計画する際にすべての人が利用可能であることを目指す概念である。特定の人が利用するために後からデザインや計画の変更を行ったり、特別仕様を考える必要がないよう、様々な人を想定したデザインや計画を目指すことである。ユニバーサルデザインが有すべき条件として、メイス教授は次の7つの条件を挙げている。(以下の訳は古瀬1)の訳をもとに筆者が変更)
(1)どんな人でも公平に使えること
(2)使う上での柔軟性があること
(3)使い方が簡単で自明であること
(4)必要な情報が誰にでも分かること
(5)うっかりミスを許容できること
(6)弱い力でも使えること
(7)アクセスや利用のための十分な大きさと空間が確保されていること
写真のようなノンステップバスは、車いすの人だけではなく、高齢者など多くの人がより乗り降りしやすくなっている。リフトをつけて車いすの乗り降りができるようにしたバスに比べて、よりユニバーサルデザインの概念を実現しているといえる。
ノンステップバス |
(文責:大阪大学 猪井博登、協力:秋山哲男、山田稔)