[1]選考委員の選任 |
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土木学会の常置委員会である景観・デザイン委員会は、デザイン賞授賞対象の選考をすすめるために、その下にデザイン賞選考小委員会を設置している。今年度の選考委員は,前7回の応募作品の分野の広さに配慮し、都市設計、河川空間の設計、土木構造物の設計などの専門分野から以下に示す7名を選任した。
委員長:天野光一(日本大学)
委員:江川直樹(関西大学),小野寺康(小野寺康都市設計事務所),小出和郎((株)都市環境研究所),田中一雄(GKデザイン機構),西川和廣(国土技術政策総合研究所),吉村伸一(株式会社吉村伸一流域計画室) |
[2]公募 |
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公募期間は2008年7月1日〜同年8月10日であった。それに先立って、学会誌2008年7月号・8月号誌上ならびに学会ホームページ上で公募案内を行った。なお、公募にあたり、審査員はプロフィールの中で各自の選考のポイントについて公表している。今年度の応募作品総数は24件で、うち1件は来年度以降に審査する先行応募注であった。今年度応募の23件に加えて過去の先行応募2件を含めた25件が審査対象となった。
注)先行応募とは,土木学会デザイン賞の特徴である審査要件(竣工後2年経ったものを審査)を保持しつつ,応募の際の関係者調整等を容易にすることを目指し,竣工後2年未満の作品についても応募を受け付け,竣工後2年以上経過した年度に審査を行うもの。 |
[3]規定審査 |
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一次選考会に先立ち、規定審査を実施した。規定審査は、応募規定違反の有無を審査することを目的としている。デザイン賞選考小委員会の下に設置された幹事会が規定審査通過作品の原案(審査対象の25件全てを規定審査通過とする)を作成した。 |
[4]一次選考会 |
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一次選考会は2008年8月29日に土木学会会議室にて開催され、規定審査原案の承認後、応募書類による優秀賞授賞候補作品の選定、選考委員による現地調査の分担が決定された。なお、選考委員が関与している作品がある場合には、その作品審査時に当該委員は退席して審議には参加していない。今年度は、この段階で22件が優秀賞授賞候補となり、最低でも2名の選考委員が実見すべく現地調査の分担を決定した。 |
[5]現地調査 |
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当該作品と応募書類との不一致や矛盾がないかを確認し、あわせて、スケール感、周辺地域との関係を含めて作品を評価することを目的として、選考委員が分担して現地調査にあたった。 |
[6]二次選考会 |
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二次選考会は、現地調査報告を踏まえながらあらためて各作品についての議論をおこない、優秀賞ならびに最優秀賞授賞対象作品を選定することを目的として2008年12月19日に土木学会会議室にて開催された。
まず、規定審査を通過した25件を順次写真等で再確認しつつ、現地調査を実施したものについては担当選考委員より報告を受けて審議がおこなわれた。審議に際して、優秀賞の考え方や、選外とすべき点について審議を行った。なおここでも、作品に関与している選考委員は審議時には参加していない。この審議で、授賞対象とする積極的理由や、選外とする理由などが話し合われた。その結果、最優秀賞2件、優秀賞5件,本年度新たに設置された奨励賞に2件が選定された。また、1件については選考委員特別賞とされた。
新設された賞について
奨励賞は、土木デザイン(周辺や付属物も含めたトータルなデザイン)という点で課題はあるが、作品単体としては一定レベルに達していることから、作品関係者を奨励するとともに、同様の作品分野のデザインレベルの向上に寄与することを期待して授与するものである。一方,選考委員特別賞は,既定の授賞要件には直接に該当しないものの、選考委員によって授賞がふさわしいと判断された作品に対して授与するものであり、作品ごとに授賞理由が定められる。 |
[7]授賞式及び受賞作品プレゼンテーション |
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2009年4月25日(土)(於:土木学会講堂)に授賞式を開催し,設計者自身による受賞作品プレゼンテーションと選考委員による講評,来場者からの質疑応答などを行う。また,本年度の授賞作品をまとめた「作品選集2008」は,授賞式において受賞者及び参加者に一定部数を配布し、また希望者に販売される。この授賞式には学会員内外から多数参加いただくことを期待している。 |